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朝日が顔に差し掛かりうっすらと目を開けた。三度瞬きすると乾燥した目はしぱしぱと音を立てた。凝り固まった体をほぐしながら上体を起こしていると横でアッシュが勢いよく体を起こした。
「はっはあ、はあ」
『大丈夫か？』
「！？」
驚いてこちらを見たアッシュはその顔のまま固まってしまった。なんとも間抜けな顔だなあと俺もそれを見つめ返す。
「…俺はまだ夢を見てるのか」
『いいや、夢じゃないよ』
おどろおどろしく言うアッシュを抱き締めた。素肌からじんわりと体温が伝わり俺の体温と混じり合う。アッシュは点滴の刺されてない腕でぎゅっと抱き締め返してくれた。
「どうしてここに？」
『ブランカが教えてくれた』
「あの野郎…」
ムスッとした表情をした彼は俺を引き剥がし右腕に繋がれた点滴を器用に引き抜いた。それから立ち上がり置いてあった服を持って俺を振り返る。
「次はいつ出るの？」
『今日の昼かな』
「そう。俺らも決行は今夜だ」
『じゃあ上手くいけば明日の昼から明後日の朝迄には会えるな』
「生きて帰ってこいよ」
『そっちこそ』
立ち上がりアッシュと一緒に部屋を出た。出るとすぐに子分らが嬉しそうに駆け寄ってくる。人望が厚いな。
「時間がない。これからの事を相談しよう」
「いいのか？」
「気にしないでくれ」
「ボス！」
ケインの仲間の一言で視線は後ろのドアへと注がれた。そこに居たのはシンを先頭にチャイニーズの連中だった。途端に不穏な空気が流れ始め俺は昨晩の事をなんとなく悟った。
「俺達を抜きにしたいのは分かるが俺達の仲間も捕まってるんだ。参加させてもらうぜ」
「けっ簡単に仲間を売る奴と組めるかよ！」
「なに！？」
「よせラオ！！」
アッシュは椅子に座り腕を組んでシンを見つめる。シンもアッシュを険しい表情で見つめ返した。
「最初に話しておきたい事がある。俺の仲間から裏切り者を出してしまった。その事をまず詫びたい」
「笑わせるな！」
「虫が良すぎるぜ！」
「黙ってろ！！」
ケインが怒鳴り突っ掛かっていた子分の二人は渋々といった様子で黙り混む。
「勿論これで済ますつもりはない。俺は制裁を受ける用意がある」
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
