黒曜石の温かな煌めき ページ41
「…A」
『ん？』
別室でメールでマイクと今後の動きについてやり取りをしているとアッシュが静かに部屋へ入ってきた。
携帯を机の上に置き座っているソファの右隣を叩いて座るよう促した。
「…痛い？」
『まあ、それなりに…それよりお前は』
「俺は大丈夫」
『嘘つけ、お前は抱えきれない負担を背負うと一旦シャットダウンしてリセットするだろ。それのどこが大丈夫なんだ？』
ライトグリーンの瞳が揺れた。それから泣きそうに笑ってAは何でもお見通しだとわななく様に溢した。俺はそれに何年隣に居ると思ってんだと返して抱き締めた。
「何してたの？」
『マイクと話してた』
「…行くのか？」
『明日の朝にな』
「…」
俺の体を気遣ってか中々抱き締め返して来ないアッシュの腕を掴んで自分で腕を回した。するとビクッと体をびくつかせて恐る恐る抱き返してきた。
『傍に居てあげられなくてごめん』
「いいよ…でも連絡くれよ」
『お前もな』
額をくっつけて暫く悲しそうな瞳を見つめた。
「やっぱりやだって言ったらどうする？」
『うーん、そしたらお前と2人で全部投げ出して逃げる』
「ふうん…じゃ、ちゃんと行けよ」
『なんだよそれ』
降ってきたキスにかぶり付く。アッシュも負けじと食いついてくるので暫く周りの事など一切忘れてキスに集中していた。
「…がっつきすぎ」
『どの口が言ってんだ』
眉間に皺を寄せて互いに見つめていたがどちらともなくプッと吹き出した。クスクスと笑い始めだんだん大きくなる。ひとしきり笑い終える頃にはぜえぜえと肩を動かし息をしていて傷口の痛みが増した。
『ちょっと休憩しようぜ』
「ふは、そこにベッドあるから寝ようぜ。英二に晩飯前に起こす様頼んであるんだ」
『じゃあそうしよう』
ベッドに寝転がると疲れていたのか自然と瞼が下がってくる。横にアッシュの温もりを感じながらゆっくりと睡魔に身を任せた。
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
