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安眠していたらアッシュに叩き起こされた。訳も分からぬまま寝ぼけ眼で手を引かれながら何処かへと歩いていく。
全体がよく見渡せる屋上だった。
「アレックスから連絡だ！北の広場入り口に奴ら集まって来てやがるぜ」
「どうしてわかった？」
「英二に聞けよ」
後ろで顔を見合わせるケインとシンと一緒にポカンとしているとぷっとアッシュに笑われた。
「…そーらおいでなすった。500m地点にそれぞれ1チームずつV字フォーメーションで移動してる。
そこで俺はやっと目が覚め今正にぶっつけ本番だということに気がついた。全く緊張感の無い自分に内心笑いながらアッシュの見ている方を見つめた。
「第1陣が
「…どうする？」
「先手の先手を打つんだ。鼻っさきをひっぱたいてやる」
それからすぐに銃声が聞こえ始めた。俺達は屋上から室内に戻って机の上に広げた地図を見ていた。
「ボーンズから連絡が入ったぜ奴ら引く気配はねえってさ」
「…よしそれじゃあもう少し揺さぶりをかけてやろう」
アッシュがそう言った数分後、揺さぶりに行っていたチャイニーズの奴らが嬉しそうに部屋に飛び込んで来た。どうやら尻尾巻いて逃げたらしい。
「流石だなアッシュ」
「…喜ぶのはまだ早い。すぐ新手が来るぞ。ケイン、腕の立つのを連れて西の守りについてくれ。今度来るとしたら恐らく西か南だ」
『アッシュ、俺も行っていいか？感覚が鈍りそうだ』
ここ暫く銃の雨の中に居なかったからな。もう既に鈍ってそうだ、ハーレム・チキンのは除いての話だが。
「ダメだ」
『…心配か？』
「…ああ」
じっと視線を寄越すアッシュにやれやれと肩を竦めた。少しホッとしたような表情を見せたがチャイニーズが部屋に飛び込んで来て直ぐに引き締まった顔に戻る。
「たっ大変だ！また来たぜ、西地区だ！今コングとシンが応戦してる！」
「何！？」
「…ちっしつこい奴らだぜ。行くぞ！」
「おお！」
ドカドカと走っていく中マックスがアッシュに長引くと不利だぞと囁いてるのを俺は聞き逃さなかった。そうだ、俺達は一歩間違えれば袋の鼠にもなりうるし今持っている火気の残りだって限られているんだ。
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
