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帰ってくると調度アッシュが部屋に入って行くのが見えた。部屋には他にも誰か居るようだ、話し声がちらほら聞こえる。
「それよりケイン、お前の仲間にあんまりガツガツするなって言っとけよ。ここへ来るまでに3度もホールド・アップされたぜ」
聞き捨てならないな。
「へへへ、そりゃそんなカッコしてる方が悪いぜぇ」
「生憎TシャツとGパンじゃ逆に目立っちまうロケーションなんでね」
『まあそれでも俺の目が黒い内に改善すべきだな』
「A！」
ドアに凭れ掛かりながらそう言うとケインは体をビクつかせた。アッシュは振り向いて俺の新しいコートをしげしげと眺めている。俺はその頭を撫でてから横を通り過ぎダンボールから水の入ったペットボトルを二本取り出し１個をまだじっと見つめているアッシュに投げた。
『似合わんか？』
「ううん、その色も似合うんだと思って」
そう言って微笑んだアッシュは向こうの部屋へ行ってしまった。シンがその後を追い掛ける様に出ていく。俺は紺色のコートを改めてじっくりと見てから水を飲んだ。
アッシュと英二が居るであろう部屋へ行く途中怪我人を寝かせている部屋の扉が開いている事に気が付いた。中を覗くとシンがベッドの横の椅子に座っていた。
「ラオ…俺、アッシュとは戦えないよ…ショーター…俺一体どうすればいいんだ…」
『…お前にとってラオはどういう存在なんだ？』
ハッと驚いた様に振り返ったシンは少し目を伏せて顔をまたベッドの方に向けた。
「腹違いの兄弟さ」
『へえ……ショーターがどうなっかたは知ってるんだな？』
「ああ、ちゃんと知ってる」
『そうか』
シンの横に立ちラオを見つめる。言われればどことなく似ている、ただこいつが幼すぎるだけであって。
『お前はまだまだ未熟だからな。何を考えているか知らないが自分の思うようにすればいいさ。どう転んでも後悔は付き物だって事は頭に入れておけよ』
「…」
下を向いたままのシンに背を向け部屋を出る。
今夜また出掛けると言ったアッシュに英二がクドクド文句を言ってるのを大爆笑しながら見ていたのはまた別の話だ。
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ゆうな(プロフ) - 葵さん» わ〜ほんとですか！？嬉しいです！！そうなんですよ〜！色々突っ込んでたら５作品目になってしまいました笑ありがとうございます！頑張りますね！ (2019年1月4日 18時) (
レス) id: b1153871a1 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 全シリーズ読ませてもらってます！もう5作品目ですね！！いつも楽しみに読んです！これからも応援してます！頑張ってください！ (2019年1月4日 15時) (レス) id: 0416d8cced (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうな | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org
作成日時：2018年12月31日 22時
