サッカー部の天空の巫女

(略) 勝利 ページ43

染岡「(この試合、絶対に勝つには…)」

レーゼ「止めろ!!シュートを打たせるな!!!」


レーゼ、完全に焦ってるじゃん。

めっちゃ顔に、声に出てるよ…(苦笑)



カロンとコラルが染岡につく。

あれは、染岡には突破できそうにない。


その時、





染岡「吹雪ぃ!!!」

東雲「!!!!(微笑)」



乗り越えた。

また一つ、チームが成長した。





アツヤ「!!染岡⁉…おう!!!」

一瞬驚いたアツヤも、ﾆｯと自信満々な笑みを浮かべる。



アツヤ「吹き荒れろ!エターナルブリザード!!!!」


アツヤのそのシュートは、染岡がアツヤを仲間にした瞬間。

絶対に決まる


ｻﾞｼｭｯｯ


威力だけでGKを吹き飛ばしたそのボールは、ネットに突き刺さり、ネットごと凍り付いた。


雷門、逆点


円堂「よーし!!」

東雲「(ﾌｯ」


僕は腕を組み、片足に体重を乗せたまま微笑む。



実に清々しかった。



すると、小さくガッツポーズをする染岡の少し後ろを誇らしげに歩いて行くアツヤの姿を見つける。


アツヤ「ナイスアシスト!」

背を向けている染岡に、歩きながら声をかけるアツヤ。



はぁ…素直じゃねぇな。

ま、僕も人の事言えないんだけどね。



そこで鳴り響いた試合終了のホイッスル。



円堂「やっ…た……？」



得点板を見る。

そこには、確かに僕達の勝利が示されていた。



円堂「…ははっ！やったぞぉぉぉぉおお!!!」

気持ちのいい、円堂の喜びの声。


僕達全員、歓声を上げた。


吹雪は、アツヤから吹雪へと戻る。



僕も思わず頰が緩んでいた。







でも、僕達は数分後






.







.








また、絶望に叩き落される事になる








.







.







春奈「やったー!!」

春奈が無邪気に歓声を上げる。


絶対に可愛さNo. 1だよね、春奈←

あの子が例のゴーグルマントの妹だなんて本当に信じられない←



円堂「勝った!!勝ったぞ!!宇宙人に勝ったんだー!!!」

こっちでも無邪気に喜ぶ人がいる。


財前「私達、勝ったんだー!!」

東雲「!!…」


財前さんが円堂に抱きつく。

それを見ると、変な感じに襲われた。



東雲「(モヤモヤする…なんだこれ)」

鬼道「…」



そんな僕を、何も言わずに見つめていた人の事を、僕は知る由もなかった。

(略) 三度目の正直→←(同じく) 東雲の声

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