【赤羽業】変人ストーカー彼女×毒舌不良赤髪

ポジティブ5 ページ7

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『呼ばれてないけどジャジャジャジャーンッ！！やぁやぁ皆あけおめことよろおっはよー！今日からE組！序に寝坊で遅刻した皆のアイドル綾瀬Aちゃんでぇすっ！』



静かな室内に響く軽快且つ明るい声。
それは教室のドアが勢い良く開くと共に入って来て、チョークとシャーペンの音が止む。

クラス全員の視線を浴びるのを気にした様子もなく、“挨拶”と呼ぶにはあまりにも可笑しな音を発した人物がズカズカ教卓の前迄歩み寄る。


　それから彼女は、チョークを持った儘静止している超生物 殺せんせーの触手を手に取り首に巻き付けるもので一体何事かと皆の目が見開かれた。



『……ふむふむ、てっきり冷たいかと思いきや人並みの体温はあって変な粘液とかもない。脈はあれど血管はない。……うん！実に不思議な生物だね！』



``───本当に、不思議な生物だね´´


冷えた一言。
刹那 床に転ぶのは黄色い触手で。


ビチビチと触手が跳ねる。喉元を冷たい風が刺激する。

っは……、と息を吐いて、目の前で起きた光景に目を見開くしかない。
　───だって、そうしないと、この眼前にいる彼女から溢れる教室一杯の、下手をしたら滲み出て終う殺気に殺られて終うと思ったから。


殺せんせーの腕が修復され、生える。
　彼女はそれを目に『へぇ……。回復するってのもホントなんだぁ。……この様子じゃ頭を切り落としても修復しそうだね』と、冷静に分析し───ニッコリと笑顔を浮かべる。



『……それにしても、聞いてた通りセンセーって生徒に危害は加えないんだね?

　私がガッシリセンセーの触手を巻き掴んでいたから、そのセンセーお得意のマッハってので触手を引っ込めたら摩擦で私の首が焦げ、下手したら首が折れる。それを理解したから……、私に触手を切断される他なかった、って感じかな?』

「……貴女は……一体……」

『やだなぁ。私の超スペシャルな自己紹介聞いてなかったの?……綾瀬A。今日からE組(此処)の編入生でセンセーの首を狙う……───暗殺者(アサシン)だよ』



ニッコリと、貼り付けた笑顔で淡々と語る彼女は、まるで停学明けのカルマ君みたいで。
　嫌な汗が背筋をなぞる。彼女がふっ、と口元を緩めた。



『ど、どうかな……?今すっごく頑張ってミステリアスで超大物風な編入生を装ってみたんだけどどうかな?!大物っぽい?!ねぇカルマ君どうかな?!』

「うん今のでおっそい中学デビュー砕け散ったね」

『辛辣ぅッ!!』





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