【赤羽業】変人ストーカー彼女×毒舌不良赤髪

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用が済んだならさっさと帰れと言われはや1分。気が向いたとの事で学秀が校門前まで見送ってくれる序でに軽く昔話をした。
停学になったキッカケ、学秀との出会い、思い出等々。
やっぱり停学明けは色んな人とのちりつも話があって時間が経つのはあっという間だと思い知らされた。いつの間にか校門前にいたのがその証拠だ。



『じゃね学秀！！送ってくれてありがとう！手紙も預かっててくれてホントありがとね！また家遊びに行くわ！』

「来るな帰れ」



私に親でも殺されたんかレベルで私onlyに冷たい学秀に『酷くない？？』と思わず上を見上げた。……理由分かんねぇけど逸らされたから割と真面目に嫌われてるかもしれない。

　颯爽と校内へ戻ろうと踵を返す学秀に『あ！あとね！』と声をかける。学秀の足が止まる。彼は振り返らない儘少しの間の後「なんだ」と一言だけ。



『君とかおいとかお前じゃなくて、前みたくAって呼んでほしいな！！って！！思っただけ！！』



自分で言ってて段々と恥ずかしくなり後半口早になった。それを誤魔化すかの様に私も旧校舎へ向かおうと背を向けたら「待て」と肩を掴まれて。



「家に来る事は許さないが……なにかあったらいつでも連絡寄越せ。まぁ……暇つぶしくらいならしてやっても良い」



顔背けてられた儘突き出されたLINEのID。徐に受け取り学秀の顔を見ればやんわりと頬を赤らめてて。
　……いや、いやいやいや、え？？？どうした浅野学秀？？？君そんなキャラだっけ？？え？？？

困惑が訪れ、感が極まり、勢い良く抱き付いた。あ、制服から柔軟剤の良い匂いする。

離れろ！！！なんて声を聞こえないフリしてたら到頭(とうとう)引き剥がされた。本当につれないなこいつ。



『まぁまぁまぁまぁ！！！がくしゅーは私の事大好きだもんねぇ？？？？』

「黙れ自惚れるな」

『好きで好きで堪らない子から抱き付かれたらそりゃ恥ずかしいよねぇ？？？？』



ゲラゲラと笑って煽り散らかせば不意に肩に手を置かれた。
なんぞと不思議に思い首を傾げれば肩を掴む学秀の手に力が加わってミシミシと肩が急激に悲鳴を上げ始める。



『痛い！！痛いよ学秀！！！ごめんね！！』

「なんだ随分と肩が凝ってるな僕が解してやる」

『いやもう本当にごめんなさい二度とやりません！！』



分れば宜しいとでも言う様に解放された肩。ヒーヒー言ってる私を見てほくそ笑む学秀は間違いなくクズだ。



「またな、A」




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