【wrwrd】推しへの愛がダダ漏れ中【shp】 (ページ32)

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＠shp_love (32) ページ32

自販機の所に行くと、コネシマさんがいた。

kn「おっ！ Aやんけ！」

『コネシマさん、こんにちは〜』

kn「お前、会社でその名前呼ぶなや」

『私とコネシマさん以外、誰もいませんよ？』

私がそう言うと、コネシマさんはため息をついた。

kn「まーええわ。何飲むん？」

『ん〜。お茶？』

コネシマさんは「女子高生っぽくない」と、笑った。

そして自販機のボタンを1つ押した。
ガコンという音と共に出てきたのは、ブラックコーヒーだった。

『コネシマさん、コーヒー飲むんですね。しかもブラック』

kn「俺かて、ブラックぐらい余裕で飲めるわ！」

コネシマさんの大きい声が、耳に響いた。
でもこの声もかっこよくて、もっと聞きたいと思ってしまう。

私もお茶を買おうと思い、自販機の前に立つ。

150円を入れて、お茶の所のボタンを押そうとした。だが、私よりも先に、コネシマさんがボタンを押した。

しかもお茶じゃない所のボタン。

『えっ！？』

コネシマさんが自販機から取り出したのはレモンスカッシュ。

kn「これ、俺のオススメ！」

そしてレモンスカッシュを手渡される。

『いや、お金返してください』

kn「それも美味しいからええやろ」

『良くないです！だって、』

kn「なんや？」

『私、炭酸飲めないんですけど！』

kn「え、」

コネシマさんはポカーンとしていた。
炭酸を飲めない人がこの世に存在するのかと。
現に私がその中の1人である。

kn「あー……なんかすまんな」

『お金』

kn「それ、振って飲めば炭酸抜けるやろ」

どうやらコネシマさんはお金を返す気がないようだ。
高校生の大事なお小遣いを……

kn「とにかく早くご飯食べへんと、時間なくなるで」

コネシマさんはそう言って、すたこらとどこかへ行ってしまった。

『これ……石橋にあげよ』

私はレモンスカッシュを眺めながらそう呟いた。