【wrwrd】推しへの愛がダダ漏れ中【shp】 (ページ31)

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＠shp_love (31) ページ31

職場体験2日目。
学校にはよらず、そのまま家から職場体験場所へと移動する。

私が職場体験場所に着いた頃には、もう数人の高校生が来ていて、軽く挨拶を交わした。

kn「おはよーございまーす！！」

焦げ茶の扉がバンと開かれ、大きな挨拶とともにコネシマさんが出勤してきた。

なんか同じ職場で働いてるみたいだなと思った。

「A、水島さんのこと好きなの？」

私がコネシマさんを目で追っていると、隣に立っていた石橋が話しかけてきた。

中学校からずっと同じクラスの石橋は、自然と話す回数も多くて、私の数少ない男友達の1人だ。

『ん〜。別に好きじゃないよ』

「そかそか」

石橋は私の返事に頷きながら、頬を緩めた。

ここで1つだけ言っておきたい事がある。
石橋はたぶん私のことが好きだ。

私はそこまで鈍感なほうじゃない。
石橋の態度を見ていれば、私に対しての感情なんて見え見えで、好意を寄せてくれてる事なんて、おみとうしなのだ。

でも私はその事に対して触れない。
今の関係が崩れるのが嫌だから。

kn「よしっ！じゃー今日は社内見学をしようや！！」

コネシマさんが私達の目の前に来て、そう言った。

昨日別れたグループになり、社内を見てまわった。
私と石橋と小咲ちゃんは、コネシマさんの後ろについて行く。

コネシマさんが説明をして、それを私達がメモをとる。
職場体験が終わったら、各自レポートを提出しなくてはいけないから。

kn「ここが社員食堂やで。結構メニューは豊富だし、健康にいい物ばっかりで美味しいんやで！カロリーも控えめだから、女性社員に評判がええんや！」

やっぱりスポーツに関する職場だから、そういう面もしっかりしてるんだな。

私はコネシマさんが言ったことをメモする。

そして、それからもコネシマさんによる社内見学は続き、12時を知らせる音楽とともに終わった。

kn「んじゃーご飯はさっき教えた社員食堂で食ってや」

コネシマさんがそう言うと、皆はぞろぞろと社員食堂に向かった。
だが、石橋だけは私の元に来た。

「A〜。一緒に食おう〜」

『いいよ。でも先行ってて。飲み物買ってから行くから』

「おけ」

石橋は私の返事を聞き、満足したように社員食堂に向かった。
ほんと好意が見え見えなんだよな〜。悪い気はしないけど。

私は社員食堂より少し行った所にある自販機へ向かった。