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車に揺られて連れてきてもらったのは、ゆうやさんのお気に入りだという海だった。
夏が終わりに近づいても、まだまだ暑さは残ってるから人はそこそこにいる。車を停めて「少し歩くね」と言うゆうやさんの後ろをついて歩くと辿り着いた先には誰もいない、静かな海岸。
「......え、なんでこっち人いないの？」
「ここは遊泳禁止のとこだからね、みんな泳ぎたい人ばっかだからここには来ないの。静かでいいでしょ」
そう言うと少し高くなった岩場に腰掛けたゆうやさんに隣へ手招きされる。
座ると同時に、自然と腕が肩に回されてぐっと引き寄せられた。騒がしい胸の音に気づかれたくなくて、平然を装って肩に頭をもたれてみたら、ほんの少し耳が赤くなったような気がした。
「......もう、可愛すぎだから」
「なんでですかっ」
「そういう無意識なとこ。......俺、ずっとずっと、大事にするから」
「......大事に、してくれなきゃ、嫌ですよ...」
「当たり前じゃん。」
ふたつ並んだ影は、そのまましばらく重なったまま。
出会った瞬間から、それはまるで魔法のように、だけど毒にも近くて。
恋というものは、あまりに魅力的で、中毒的で、不思議なもの。
教えてくれたあなたの隣に、いつまでも。
夏の魔法にかけられたまま。
どうか魔法よ、覚めないで。
(End.)
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翠恋(プロフ) - 樹れれ*さん» 樹れれ＊さま、コメントありがとうございます！ほんとですか?!わー！嬉しいです！私は緑担なのですが最近ハマっている紫さん橙さんを書きたくて...笑 ぜひ最後までお付き合い頂ければと思いますのでよろしくお願いします！ (2019年8月18日 21時) (
レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
樹れれ* - わぁ！じゃんぷさんの新作ですか！？私、翠恋様の作品を読ませて頂いてから、じゃんぷさんの小説にもハマりつつあるので嬉しいです(*^^*)おまけに橙さん…ありがとうございます！更新楽しみにしてます！！ (2019年8月18日 21時) (レス) id: d9fa3e456d (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - 6月さん» 6月さま、コメントありがとうございます！たかあり、これから頑張って更新していきますね！本日後ほどもう一度更新予定なので、ぜひ楽しみにしていてください！これからもよろしくお願いします！ (2019年8月18日 19時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
6月(プロフ) - コメント失礼します！たかあり最推しなんです！凄く良いCPだと思うのですがとても少なくて…、更新凄く楽しみにしてます(^^*) (2019年8月18日 19時) (レス) id: 4520113d57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：時雨
| 作成日時：2019年8月18日 19時
