010 ページ10
・
胸の鼓動は速くなるわ、顔と耳には熱が集中するわ、あかん......声なんか出てこおへん。
1回出直そう、そう決めて踵を返そうとしたら、タイミングよく下げてた頭を上げた神山くんが振り返り俺に気がついた。
思わず固まってしまった俺に横から照史の『チャンスや!しげ!』なんて声が聞こえてくるけど、その愛らしい瞳で見つめられとるだけでいっぱいいっぱいやねんけど。
「......いらっしゃいませ!なにかご用ですか?」
「......っ、えと...」
言葉に困る俺に、神山くんはしばらくニコニコしていたのだがふと、何かを思い出したかのように「あっ」と声を漏らした。
そして、小さなその口を動かした。
「あなた...あっくんと、いつも一緒に来てくれてた人ですよね?」
「えっ...?!お、覚えてて、くれたん?」
「はい!......やって、あっくんが俺と話してるとずっと見てましたよね?あっくんのこと、すごい好きなんやなぁって思ってましたよ!」
__________......ん?......んん?
はぁぁぁぁああ?!
『うわー、こりゃ思っとるよりもんちの鈍感は重症そうやなぁ』
「嘘やん......めっちゃショックなんやけど」
こんな調子で、ホンマに49日の間にどうにかなるんやろうか?
・
436人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「かみしげ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翠恋(プロフ) - 笙緒さん» 笙緒さま、コメントありがとうございます!そう言って頂けてとっても嬉しいです!ありがとうございました、また違う作品でお会い出来るように頑張りますのでどうぞよろしくお願いします! (2019年7月21日 14時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
笙緒(プロフ) - 完結おめでとうございます!とっても素敵な作品をありがとうございました。もう最後は泣いて泣いて(笑)すごく感動しました!どうかお幸せに...と思いつつホッコリとした気持ちになりました。また素敵な作品をお願いします! (2019年7月21日 13時) (レス) id: 2935873422 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - ? は ま たさん» ? は ま たさま、コメントありがとうございます!拙い文章でしたが、お届け出来たら嬉しいです!励みになります!これこらも頑張って作品をお届けしていきます、どうぞよろしくお願いします! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - 樹れれ*さん» 樹れれ*さま、ついに完結しました!ありがとうございます!これからもいろんなCPでの作品をお届け出来たらと思います、これからもどうぞよろしくお願いします! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - 莉子さん» 莉子さま、コメントありがとうございます!拙い文書でイメージが伝わるか不安もありましたが、無事に届いたようで嬉しいです!ありがとうございます!これからも新しい作品を作れたらと思いますのでどうぞよろしくお願いします! (2019年7月21日 9時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:時雨 | 作成日時:2019年6月23日 22時