大事なひと。《 JW赤 × JW緑 》

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『......しげの意気地無しぃー！』


「うるっさいねん！しゃあないやんか！」


『うお！ご乱心やなぁ笑』


「笑い事やないっちゅうねん...」






家に帰ってきて、照史から散々からかわれとる俺。どうせ物投げたって当たらんしただ言われたい放題や。

けどまぁ、言われたってしゃあないけどさ。






『なーんでそのまま帰ってきてまうかなぁ』


「やってショックやん。俺、親方好きやと思われたんやで？」


『誰が親方や！シコ踏んでへんわ！』


「......そのノリツッコミ懐かしいわぁ」






あの後、俺は神山くんからの言葉にショックを受けたあまり、全速力で走り家に帰ってきてしまったのだ。

ただいま絶賛後悔中の俺はスーツを脱ぎもしないでベッドの上に寝転んでいる。せめて花を買うくらいしたら良かったのに、それさえも出来ひんかった...はぁ......。




『まぁでも希望はあったな！』


「......何言ってんの」




スーパーポジティブな照史が俺を元気づけようとしてくれてるのか、希望なんて言う。どこにあったんだ、と不貞腐れていると、照史は『やって！』とニカッと歯を見せて笑う。







『もんち、ちゃーんとシゲのこと覚えとってくれたやん！』







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__________"あっくんと、いつも一緒に来てくれてた人"








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「......まぁ、な」


『良かったやん！覚えとってもらえただけでもええことやん！1歩進んだなぁ』







そう言って、あんまりにも照史が喜ぶから


俺も、なんだか少し気持ちが晴れてきた。



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