学校1の美少女は俺の彼氏だったりする ぱーと4

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いのちゃんは、何も言わないで俺のことをぎゅっと抱きしめた。

そして何も起こらないまましばらくの時間が過ぎて、ゆっくり動いたかと思えばその手は俺の頭を撫でた。









「__________.........ひとりで、よく頑張ってたね。ごめんね？気づけなくて」









思わぬ言葉に、俺は言葉に詰まる。

別にいのちゃんのことを責めたかったわけじゃない。

俺の力不足で油断があったせいだってことは十分に理解している。だからこそ、悔しくて仕方なくて。





それなのにこの人は、理不尽に俺が勢いのままに責め立てても受け止めてくれるなんて。









「.........いの、ちゃん......おれ、」




「電話も減らす。デートも減らす。圭人が負担だっていうものは、受験が終わるまで全部全部我慢する。俺にできることはなんでも言って。」




「ちが、ちがうの。悪くないから。ちがうの。だから、あのっ......」




「違わなくないよ。俺、分かってたのに。圭人が受験頑張ってるの知ってたのに。1番応援してあげなきゃいけないのになにも出来てなかった。本当にごめん」








上手く言葉にならない俺に対して、しっかりと言葉にして伝えてくれるいのちゃん。

ねぇ、いつからそんなしっかりした彼氏になってたの？

いつもの適当な言葉で慰めてよ。「圭人なら一般いけるよ」って、軽い口調で言ってよ。






こんなんじゃ。こんなんじゃ.........。









「.........ふぇ、ｸﾞｽｯ...」




「今さらだけど、思いっきり泣いていいよ。これからは、ちゃんとお前のこと支えたいから」









ぎゅっと抱きついて、誰もいない夜に。




泣き続ける俺を、しっかり受け止めてくれる男前のいのちゃんは

いつの間に、大人になってたの？


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