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「もうほんと信じらんない」
「そう言いながらちゃんと来てくれるけいと。好き〜♡」
お馬鹿ないのちゃんをあしらいながら、いのちゃんの家まで来た。
今日は日曜日だから、俺は休み。いのちゃんは午後からバイトらしいから午前中だけ一緒にいようということになり場所を移した。
......俺的には、寮か外のお店の方が身の安全が保証されるのだけれども。
「もうほんとけいと好き、大好き」
「おわっと...?!ちょっと、まだ靴脱いでないから」
勢いよく後ろから抱きしめられてよろけそうになった。そのまま離してくれそうにないから、俺といのちゃんはそのまま靴を脱いでリビングの方へと歩いていく。
そしてようやくソファまでたどり着くと一緒に倒れ込む。あぁ、やっぱりそうなるのね。と思っていたら、違った。
「.........なぁ、けいと」
「ん?」
「俺、頑張って大学とバイトとお前と、全部全部ちゃんとするから」
「......どうしたの、急に真面目になって」
「こういうことって、ちゃんと言っておきたかったんだよね」
そう言って触れるだけのキスをして、いのちゃんは「何飲む?」と聞いてきた。ミルクティーを頼んだら2人分入れてまたソファに座った。
そしてテーブルの下にあるボックスを取り出して「どれがいい?」なんて聞いてきた。そこにはたくさんの映画のタイトルの書かれたDVDがあった。
「けいとの好きなの観よう?どれがいい?」
「えっ......いいの?」
「1本しか見れないけど......いい?」
「うん!えっとねー...」
こうやって、違う場所へと歩き始めても、2人会える場所があるのなら俺は大丈夫。
だから誕生日も記念日も、無理はしなくていいからさ。
「.........好きだよ、いのちゃん」
「俺も...あ、これ俺のおすすめ」
__________こうやってたまに、甘やかしてね?
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あかり(プロフ) - 翠恋さん» すごく嬉しいです!!!楽しみにしてます^^ (2018年1月22日 7時) (レス) id: 0083b728f1 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - けーた。さん» けーた。さま、コメントありがとうございます!長い間応援して頂けましたこと深く感謝致します。またこんないのけとちゃんたちが書けたらいいな、と思ってます。楽しんで頂けたならなによりです。これからもどうぞよろしくお願いします (2018年1月22日 6時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - あかりさん» あかりさま、コメントありがとうございます。また、長い間応援して頂けましたこと、心より感謝致します。番外編、ぜひ書きたいです!←他の作品が落ち着いた頃新作として出させて頂きたいと思いますのでその時までよろしくお願いします! (2018年1月22日 6時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 完結おめでとうございます。…とは言いつつやはり少し寂しさも感じます;翠恋さんのお話でいのけと好きになった私なのでこちらのお話もとても楽しませて頂きました(*^^*)長い間の連載お疲れさまでした。これからも色々なお話を読ませて頂けるのを楽しみにしています* (2018年1月21日 16時) (レス) id: 5c1dcb4cdc (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 完結してしまったぁぁぁぁぁ(泣)連載はじめの頃から読んでて、とても大好きなお話でした。感動のラストで、もうこのお話が読めなくなると思うと悲しいです…番外編で、大学生活とか、やってるふたりとか(言い方)、魅せてもらえたら嬉しいです (2018年1月20日 23時) (レス) id: 0083b728f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:時雨 | 作成日時:2016年12月2日 23時