* ページ31
「次はね、ここ!」
「俺のね、いきつけ」
「お、おっしゃれー...!」
やまちゃんの行きつけだというファッション店に連れてきてもらったけど、よく雑誌とかでも取り上げられてるお店で、雰囲気からおしゃれ......。
なるほど、やまちゃんのオシャレはここから磨かれているのか。
「んー...圭人、これとかも似合いそう」
「あー!アリだね!」
「え?そ、そう?」
「ほら!早く着替えてこいよ」
そう言って渡された服を持って試着室へと押し込まれた。とりあえず着替えてカーテンを開けると2人から「いいね!」だの「似合うよ!」だの...やけに褒めてくれる。
そして、その後ろには。
「お、圭人いいじゃーん」
「山田のセンスは間違いねぇからな」
「えっ?!や、薮先輩に光先輩?!」
驚く俺に対して2人はまるで最初から一緒にいたかのように「これでいいな」「決まりだな」なんて話をしていて。
「すみません、これ会計で」
「けいと!俺とひかるからの誕生日プレゼントだよ」
「ええ?!そんな...悪いですよ!」
「いいの!今日くらい甘えておけ」
「そうそう!あ、でも伊野尾には内緒な?あいつうるさいから」
「てか先輩たち、入学式は?!」
スマートに会計を済ませる2人に俺が質問すると「在校生は出なくていいから午後から行く」とのこと...。
なんだ、そういうことか。
「だから俺たちはこれで行くけど...山田」
「ええ、もう行っちゃうんですか...?」
「悪いな、圭人。誕生日おめでとう...いい日にしろよ。」
そう言って頭を撫でてくれた薮先輩。そのふにゃっとした笑顔と優しさに、ちょっときゅんってなった。
......光先輩、顔が怖いです。
340人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あかり(プロフ) - 翠恋さん» すごく嬉しいです!!!楽しみにしてます^^ (2018年1月22日 7時) (レス) id: 0083b728f1 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - けーた。さん» けーた。さま、コメントありがとうございます!長い間応援して頂けましたこと深く感謝致します。またこんないのけとちゃんたちが書けたらいいな、と思ってます。楽しんで頂けたならなによりです。これからもどうぞよろしくお願いします (2018年1月22日 6時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - あかりさん» あかりさま、コメントありがとうございます。また、長い間応援して頂けましたこと、心より感謝致します。番外編、ぜひ書きたいです!←他の作品が落ち着いた頃新作として出させて頂きたいと思いますのでその時までよろしくお願いします! (2018年1月22日 6時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 完結おめでとうございます。…とは言いつつやはり少し寂しさも感じます;翠恋さんのお話でいのけと好きになった私なのでこちらのお話もとても楽しませて頂きました(*^^*)長い間の連載お疲れさまでした。これからも色々なお話を読ませて頂けるのを楽しみにしています* (2018年1月21日 16時) (レス) id: 5c1dcb4cdc (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 完結してしまったぁぁぁぁぁ(泣)連載はじめの頃から読んでて、とても大好きなお話でした。感動のラストで、もうこのお話が読めなくなると思うと悲しいです…番外編で、大学生活とか、やってるふたりとか(言い方)、魅せてもらえたら嬉しいです (2018年1月20日 23時) (レス) id: 0083b728f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:時雨 | 作成日時:2016年12月2日 23時