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舞台に戻ると、何事もなかったかのようにストーリーはまた進みはじめた

最も、俺とちぃちゃんにしかわからないから当たり前っちゃ当たり前なんだけども

順番にガラスの靴を履いていき、ついに俺の番がやってきた

だいちゃんの置いてくれたガラスの靴に、ゆっくり、慎重に足を入れた




『あの子に入るわけがないわ』






その言葉をタイミングに、ふぅ、と深呼吸をしてから一気にガラスの靴を履いた

するとだいちゃんの『おお!ピッタリだ!』という言葉とともに袖からいのちゃんの登場...のはずだった

王子様は、なぜか大きな花束を持って現れた

突然の出来事にざわめく会場と、困惑する俺

すると、ちぃちゃんがいきなり出てきて『シンデレラ!僕たちからのお祝いだよ!』なんて言われてあっという間にカーテンの中

あれよあれよという間に着ていた服を剥がされて、さっきまで着ていたあの青色の綺麗なドレスへと早変わり

中央へ押されていけば、花束を持った王子様姿のいのちゃんがおもむろに跪いて俺の手をとる

触れられた指先が熱くて、真っ直ぐ見つめてくれる瞳から目が離せない







「__________けいと、」




「っ...は、はいっ...」








静まり返った会場内に響くのは、俺といのちゃんの声だけ

2人だけの世界にいるような感覚にさせて、ますます増していくド○○キとした高揚感

ようやく微笑んだいのちゃんに、またも鼓動がどきどきとうるさく鳴る

ねぇ、いのちゃん。どえしたの?こんな話、聞いてないよ?いのちゃん、いつの間に考えてたの?

聞きたいことはたくさん出てくるのに、言葉はひとつも出てこなくて、代わりに出てきたのはさっきまで隠そうと必死だった涙




...でも、もう我慢しなくても、いいかな?

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あかり(プロフ) - 翠恋さん» すごく嬉しいです!!!楽しみにしてます^^ (2018年1月22日 7時) (レス) id: 0083b728f1 (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - けーた。さん» けーた。さま、コメントありがとうございます!長い間応援して頂けましたこと深く感謝致します。またこんないのけとちゃんたちが書けたらいいな、と思ってます。楽しんで頂けたならなによりです。これからもどうぞよろしくお願いします (2018年1月22日 6時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
翠恋(プロフ) - あかりさん» あかりさま、コメントありがとうございます。また、長い間応援して頂けましたこと、心より感謝致します。番外編、ぜひ書きたいです!←他の作品が落ち着いた頃新作として出させて頂きたいと思いますのでその時までよろしくお願いします! (2018年1月22日 6時) (レス) id: 232e0efe2c (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - 完結おめでとうございます。…とは言いつつやはり少し寂しさも感じます;翠恋さんのお話でいのけと好きになった私なのでこちらのお話もとても楽しませて頂きました(*^^*)長い間の連載お疲れさまでした。これからも色々なお話を読ませて頂けるのを楽しみにしています* (2018年1月21日 16時) (レス) id: 5c1dcb4cdc (このIDを非表示/違反報告)
あかり(プロフ) - 完結してしまったぁぁぁぁぁ(泣)連載はじめの頃から読んでて、とても大好きなお話でした。感動のラストで、もうこのお話が読めなくなると思うと悲しいです…番外編で、大学生活とか、やってるふたりとか(言い方)、魅せてもらえたら嬉しいです (2018年1月20日 23時) (レス) id: 0083b728f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:時雨 | 作成日時:2016年12月2日 23時

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