理性 ページ42
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２人で店内に入るとやはり人気店ともあって客が多かった。
さっきまでの店よりかは空気が軽い。
ふと、目に入った上着の値札を見てみた。
『５３，０００』
「あぁ、・・・・・安いな」
・・・・ん？安い？
きっと感覚がマヒしているのだろう。
その間にもAはあちこち店を回って我の服を選んでいる。
A「ねーねー！ちょっとこれ体に当ててみて！」
そう言って我の身体にＴシャツを当てて鏡で見てみる。
A「うん！いいね♪臣くん手足長いしスタイル良いから何でもにあいそう！」
「そ、そうか・・・」
鏡越しに映るAの紅い眼はとても輝いていた。
あの時と変わらぬ澄んだ美しい眼。
A「じゃ、試着してみよ！」
「む、なぜだ。当ててみたからもう良いではないか」
A「下のデニムもあるから一回着てみないとわかんないの」
「そうか・・・」
A「すみませーん！試着１０点でおねがいしまーす！」
店員「はい！こちらへどーぞ！」
A「あと、一緒に入りたいのであっちの車いす用の所でもいいですか？」
「んなっ！？」
店員「はい！どーぞー！」
「A・・・い、一緒ってどういうことだ・・・？」
A「えっ？だって臣くん着方分かんないでしょ？」
シャーーッ
Aの言われるがまま試着室に入りカーテンを閉められた。
ということは・・・
『Aと密室で二人っきり』///！？
A「はい！じゃ服脱いでー」
「ふっ、服！？///そんなっ・・・」
A「だって、服脱がないと着れないよ？」
「いや、だが・・・・///」
心臓の鼓動がやけにうるさい。
この状況で服を脱ぐなんて無理だ・・・
A「もう！恥ずかしいの？バトルの時褌だったくせに」
「あれはバトルであって・・・これは・・・///」
A「もういいから！はい、ばんざいしてー！」
Aのされるがまま我のＴシャツが脱がされ上半身裸になった。
近づいたときに香るAの甘い匂いが我の理性を壊していく。
A「下ぐらいは自分で脱いでよ？」
Aが背を向けて服を取り出し始めた。
この時、思ついたのはただ一つ、
『今なら襲える』
グスタフには悪いが我の理性が言うことを聞かないのだ。
いくら『バケモノ』といえど不意を突けば我には敵うまい。
後ろから抱きついて壁に挟めば・・・！
そっとAの背後に近づく。
あと少し・・！
・・・
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作者名：今世紀最強の駄作者(生きる負の世界遺産) | 作成日時：2018年1月6日 9時
