ー第5小節ー授業中にはっ! ページ5
「じゃあ爾志原さん、ここ読んで」
「はい。…その時彼女は……」
今は授業中。4時間目だからか、すっごく眠たいです。
「……ひゃあぁ…」
先生に見えないようにあくびをする。
…いけないいけない、しっかり授業聞かなきゃ!
そう思った矢先、筆箱とノートを何気なく見つめていた私は、ある面白そうなことを見つけてしまったのです…‼
ーーーー
「…星影さん、ここ答えて。」
「ふぇ!?えっと、bです!」
急に言われて反射的に答えてしまう。すると、答えた瞬間にクラスに小さく笑い声が響いた。
え、どこかおかしかったかなと思って、先生が指していた問題を落ち着いて見てみると…なんと、アイウの三択問題でした。
「…あ、…イです…」
「…星影さん?」
物凄く苦しげに答えると、先生に冷たい圧力のこもった声をかけられて、
「ごめんなさい聞いてませんでした…」
と、答えてしまいました。
ーーーー
「星影さん、びっくりしちゃったよー!」
お昼を食べる前に、お友達に少し話しかけられました。
「えへへ…つい反射的に答えちゃって…」
「それにしてもさー、何やってたの?そんなに夢中になって…」
「んーとね、お絵かき…かな!」
そして、私はそっと、ポケットの中にある…綺麗な窓の外を描いたメモ用紙を握りしめました。
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