どっちが ページ15
ガチャガチャ、ガゴ、ドン！
「えっなになになに！？！？タンマタンマ、ちょっ、ミュートするわ！」
――明那？
――すごい音しなかった？
――大丈夫かな？
――怖いって…
「………レオが突撃してきたわ！」
ドンドンドンドン！
「あきなぁ〜？あきなまだぁ……？」
「アッあーもう！待ってて！すぐ行くから！」
「…ということで、えー、珍しく酔っ払ったレオがきたのでちょっと今日はこの辺で終わりますわ！おつぐさ〜」
――レオくん！？
――レオくんが明那の配信突撃するの珍しい
――おつぐさー！
――相変わらず仲良いな
――おつぐさ
「A？Aちゃ〜ん、配信終わったよ」
「遅い…」
なんだこのわがままちゃんは。
今日高校の時の友達と呑んでくる！そう俺に嬉しそうに報告してきたA。
モヤっとした気持ちを抱えながら、「良かったやん！」なんて思ってもないことを口にして送り出したのに。
頬も耳も鼻先さえも赤く染めてアルコールの匂いを纏わせたAは配信中だというのにお構いなしに俺のマンションに突撃してきた。
慌てて配信を閉じて待たせていたリビングまで戻れば膨れっ面のA。
そんな顔してもかわええだけなのに。
ソファに座りながらうちのにゃんこ2匹に擦り寄られているAは俺をチラリと見上げるとのそのそ動き出す。
「A?」
そのままどうするのか見守っていれば子供みたいにギュッ！と勢いよく抱きつかれた。
ウーン、嬉しいけどアルコールくさい。
「やっぱ明那がいい……」
「…は？」
それは俺以外の人とこんなふうに抱き合ったってコト？
一瞬で沸騰しそうになった俺の頬をひんやりと冷たいAの手のひらが触れる。
「おれのいちばんの友達は明那だよ……」
「…なんかあったん？」
そもそもこんなになるほどAはお酒を飲む方じゃない。
最初はよっぽど楽しかったのかと思ったが、もしかしたら何か嫌なことがあったのかも。
そう思い背中に回した手でぽんぽんと叩いて促せばぽつぽつと話し出す。
「久しぶりにみんなとあって…すごく楽しかったけど……なんか物足りなくて」
「気がついたら明那のこと考えてて……明那と遊んでる時の方が何倍も楽しいなって」
「おれ、さいていかも…みんなおれとあえてうれしいって言ってくれたのに……やっぱり断わればよかったかもなんてかんがえてた……」
「あきながいないとおれもうだめかも…」
そう溢すAに俺は思わず口を抑えてしまった。
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星見(プロフ) - おもちさん» おもちさん、コメントありがとうございます！是非参考にさせていただきますね☺️ 楽しく読んでいただけて嬉しいです。これからも是非読んでやってください〜◎ (2022年12月9日 13時) (
レス) id: 54c6a8dd99 (このIDを非表示/違反報告)
おもち(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！kidさんを出していただけたらなぁ、と思っております！！無理にとは言わないのでぜひ参考までに…🙇💦 (2022年12月8日 23時) (レス) @page13 id: 415e214a34 (このIDを非表示/違反報告)
星見(プロフ) - 苺さん» コメントありがとうございます！参考にさせていただきますね◎ 申し訳ないのですがグループ名が伏せ字でない為後ほどコメントを削除させていただきます。 是非これからも読んでくださると嬉しいです〜。 (2022年12月8日 23時) (レス) id: 54c6a8dd99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星見 | 作成日時：2022年12月3日 12時
