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かあさんは、僕が進級して四年生になってから働き始めた。
だが、その仕事もまた問題があった。
かあさんは昼は家の家事を、夜は仕事をやることになった。
もう言わなくても分かるだろう。
夜の仕事。
それを始めてからだんだんと、かあさんは派手になっていって。
とうさんは全然会いに来なくなって。
近所のおばさんらはひそひそと僕の家を噂して。
僕だって、低学年だったあの頃とは違って物分かりもよくなっていた。
周りの馬鹿な奴らからかあさんを守ってやりたい。
だけどその思いは空しく、かあさんはどんどん仕事を積み上げていった。
「ねぇ…かあさん。仕事、大変じゃないの」
「何言ってるの、平気よ。これぐらいじゃ疲れないわよ」
「でも、夜の仕事って」
「黙って。誰のために働いてるか分かってる？あんたのためよ」
夜の仕事。
なぜ昼に仕事を入れなかったのか。
…たぶんお金を効率よく稼げるからだ。
でも、僕はいつも一人で冷たくなったご飯を食べなきゃならなかった。
学校では一人。家でも一人。
寂しかった。
かあさんは、前はまるで夜空のような、見ていると不思議な気持ちになるような深い深い黒い目をしていた。
だけど今は、濁った泥だ。
光はともっておらず、僕はそれを見るのがいやだった。
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Leaf(プロフ) - フロチャから来ました。フロチャでは男の子が怖かったけど、この作品を読んだ後は何だか感じるものが違いますね。すごく素敵な作品でした。 (2019年1月14日 21時) (
レス) id: b8ce9cd4fa (このIDを非表示/違反報告)
白猫のような(プロフ) - フロチャのストーリーに入り込みました！ とても面白いです、更新期待しています！ (2018年10月23日 21時) (レス) id: 2e8f40e4be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柴葉ましろ | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2018年10月21日 14時
