＠ウ ソ つ き な 君 と 。 【 完結 】*

#　２６ ページ27

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あの時から、
俺はAを苦しめてたのかな。


ずっとずっと昔の、
逢ったばかりのあの頃から―



だったら、
俺ってほんとにただの馬鹿でしかないやん。








大「…Aさんは、
紫耀を待ってると思う。
心の何処かで、紫耀を求めてると思う。」








気づいたら、
大ちゃんの瞳からは、涙が零れてた。


涙で潤んだ瞳を手で拭って、
俺に雑誌を差し出した。









大「Aさんが話してること、
紫耀のことやろ。」









・









”いつも近くで応援してくれてる人がいるんです。
泣き虫だけど、優しくって。
優しいのに、泣き虫で。
家族とか恋人とかじゃないんですけどね笑
「何時でも守る」って言ってくれるんですよ。
もう守られてますけどね笑”









・









大「行って、こいや」


紫「うん、行く、
俺、行ってくる」


大「ちゃんと、

ちゃんと気持ち伝えるんやで??」


紫「うん、絶対伝えてくる。」









迂闊に泣きそうになって、
俺は業とらしく笑った。


あかん、
やっぱ涙は止められへん。








大「泣くなや、
元泣き虫。」


紫「卒業…したつもりやってんけどなっ…」


大「泣くな平野紫耀!!」


紫「そういう大ちゃんの方が、
泣いてるじゃん。」







そういって、
俺と大ちゃんは笑った。


ありがとね、大ちゃん。
気持ちきづかせてくれて。







今なら、
Aを幸せにできる気がする。


簡単には行かないかもしれないけど、
昔みたいに逃げないで、Aを守るから。


Aが離してって言っても、
絶対離さないから 。









この手で、
君を抱きしめるよ。









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