＠ウ ソ つ き な 君 と 。 【 完結 】*

#　２３ ページ24

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Aside









あ「…ひらのく…??」








重たい瞼を上げると、
一番最初に紫耀ちゃんの顔が映った。









紫耀ちゃんの瞳からは、
ぽろぽろ涙が零れて




ぽつんとあたしの手に落ちた








紫「A、…Aっ…」







紫耀ちゃんはあたしの名前を呼んで、
涙を流し続ける







あたしの手にぶつかった
紫耀ちゃんの額が暖かい。









子供の頃の、
泣き虫な紫耀ちゃんに戻っちゃったね。









あたしは思わず、
握られた手を強く握った









あ「泣き虫っ…」









あたしが精一杯の声で言うと、
紫耀ちゃんは笑ってあたしの顔を見た









紫「泣き虫じゃないから…っ
ごめん、A、ほんまにごめんなんっ…」









紫耀ちゃんは、
嗚咽を漏らしながら謝る









あ「悪いのはあたしだよ、平野くん。
ごめんねっ…」









あたしが言うと、
紫耀ちゃんは首を激しく横に振って、
涙でぐしゃぐしゃになった顔でまた笑った









紫「Aも、笑って??」









じわっと涙がこみ上げてきて、
あたしも誤魔化すように笑った









あ「ごめん、平野くん。」









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あ「あたし、平野くんのこと、
好きだ。」









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