君との日常

23＊彼氏 ページ7

｢諒、ほんとにマスクとかしないで大丈夫？｣

『周りの目気にしてたら思い切り楽しめないでしょ？2人だけのデートなんだもん。』



そんなクールな諒はディズニーランドデートのプランをたててくれて、意外とノリノリなのである。

なのに。

｢諒、気合い入ってんじゃん｣

『別に。』

もう、ほんとクールなんだから。

別にって言いながら真剣にカチューシャ選んでるじゃん。


｢諒もつけるんだよ？｣

『せっかくペアルックしてるんだしカチューシャもお揃いにするんでしょ？

じゃあ…これっ！』


私はピンクのミニー、諒は青のミッキー。


パシャ。

諒が真剣に選んでるところを隠し撮り。


カチューシャつけて、手を繋いで。



『A、ミッキーいるよ！』

｢あー！！ミッキー！｣


ミッキーが指さして手を振ってくれる。

(2人、ラブラブだね)

そうジェスチャーで伝えてるミッキー。


横で照れてる諒。


なんか、私まで照れちゃうし笑


．


ｶｼｬｯ


『え、何。』

｢おいしい？｣

『うん、美味しい』

｢なら良かった｣

『え？なに笑ってるの？』


ほんとに何も気づいてないみたいで。

そんな少しぬけてる諒に笑ってしまう。


｢いいこと教えてあげようか？｣

『え、何？』

｢今ね、諒が食べてるそのパンケーキ、私が頼んだやつ。｣

『え、嘘？俺パンケーキ頼まなかったっけ？』


美味しそうにニコニコしながら食べてたパンケーキ。

｢私がパンケーキ頼むから諒はこのハンバーグ頼んで分け合いっこしよって言ったじゃん笑｣

はっと気づいたみたいで。

『っごめん！もう1回頼む？ほんとごめん！』

｢いいのいいの笑そんなに沢山食べれなかったし。もともと分ける予定だったでしょ？｣


申し訳なさそうにごめんと言いながらパンケーキを私の前に置いてくれる。


｢クリームついてるよー｣

漫画ですか。アニメですか。ドラマですか。映画ですか。


綺麗にほっぺたにクリームを付けた諒が写真を撮ろうとする私のスマホを取り上げる。

｢あ、ちょやめてよー！笑｣

『じゃークリームとって。』


って！甘えんぼか！

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