9*先輩 ページ5
(あの子、男追いかけてマネージャーなったんだってよ)
もうすぐ3年生の最後の大会。
甲子園だけをめざしての最後のラストスパート。
みんながひとつの目標に向かって一生懸命になってる大事な時期に変な噂を流された。
部員のみんなに伝わんないといいけど…
まな先輩「A!ジャグはやく持ってきて!」
「あ、はい!今行きます!」
気にしない気にしない!
そう自分に言い聞かせてマネージャーの仕事に戻った。
マネージャーは3年生のまな先輩と1年の私の2人。
まな先輩「どーしたの?最近元気ないけど。」
大量のコップを洗いながらまな先輩が不思議そうに聞いてきた。
「私って周りから見たらそんなにマネージャーに向いてないんですかね…」
まな先輩「どしたのさいきなり。」
「あの子は男追いかけてマネージャーになったんだーって同じ学年の女子から言われてて。」
まな先輩「そんなやついるの?うちがこらしめてやろーか?うちの愛する後輩ちゃんを悪く言うやつはみんなぶっ飛ばす!」
「さっきもこそこそ言われたんです。多分わざと聞こえるように。」
まな先輩「大丈夫。Aはちゃんとしたマネージャーだよ。中途半端な気持ちでもマネージャーになったんじゃない。それは入部してきた時の顔みたらすぐわかった。」
監督「マネージャー!ちょっと来てー!」
まな先輩の言葉を自信に変えて、夏の大会前最後の練習の朝になった。
いつも通り部室に入ってみんなの健康状態を聞くつもりだった。
部室の中から聞こえてきた選手たちの会話。私は逃げたしたくても足が上手く動かなかった。
部員「なぁ知ってた?A、男好きらしいよ」
部員「なんか噂になってたな。ホントかどうか知らんけど」
部員「俺も昨日LINEでクラスの女子に言われたわ」
部員「最近ずっとぼーってしてるし。まじでいらねぇ」
部員「お前それは言い過ぎだって笑聞いてたらどーするんだよ笑」
嘘だ。夢だ。違う…
そんなつもりでマネージャーになったつもりじゃない。
溢れる涙が頬を流れ、私が崩れ落ちそうになった時。
?「おっと危ねぇ…」
誰かが体を支えてくれた。
「…卓也先輩…」
『な、なんで泣きよーと?
どこか痛かった?ごめん!』
「あ…いや…違います…」
『とりあえず涙拭きな!』
そう言って卓也先輩はタオルをかけてくれた。
まな先輩「卓也〜ってAどしたの!?」
扉の奥はシーンと静かになった。
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オむライス(プロフ) - はるちゅんさん» イメージ通りで良かったです! (2019年9月1日 0時) (レス) id: e648f2af03 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゅん(プロフ) - ありがとうございます!そうそう、こんな感じ…です!!最強にイメージ通りです!←日本語おかしい 本当にありがとうございましたっ! (2019年8月31日 23時) (レス) id: 3445983938 (このIDを非表示/違反報告)
オむライス(プロフ) - はるちゅんさん» 了解です!亡くなる系こうせくんので書いたので、すこし話挟んで載せます!リクエストありがとうございます! (2019年8月16日 9時) (レス) id: e648f2af03 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゅん(プロフ) - って感じ?かな?でもよくわからなくなりました!どんなシチュエーションかはおまかせします。 (2019年8月16日 9時) (レス) id: 3445983938 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゅん(プロフ) - オむライスさん» バットだけどちょいハッピーですかね…例えばきよみーはこっちが好きだったけどこっちは事故死とかで死んじゃうけど、最後に手紙で想いが伝わる… (2019年8月16日 9時) (レス) id: 3445983938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オむライス | 作成日時:2019年8月6日 16時