君との日常

＊ ページ36

大学卒業して、24歳と、はるくんは31歳にった。



今は同棲して、2人の生活。

喧嘩もあるし、家出もあるけど、別れたいとは思わなかった。

1度も。




『A〜、いきなりやねんけどさ、』

台所で食器を洗っていると、お茶を飲みに来たのか冷蔵庫に手をかけたはるくんが言った。


｢ん〜？｣


『そろそろ、俺ら結婚せえへん？』


｢え？｣


『Aとの約束、果たしたいねん。』


｢私も、同じ思いだけど…｣


『A、前見て？』


前を見た瞬間、テレビから流れるビデオレター。



____俺ら、運命やな______
______約束、破ったらあかんで？_____




気づいたらはるくんを抱きしめていた。




．


綺麗やで、A。

はるくんも、かっこいいよ。



約束を果たした瞬間。

まさかほんとに結婚するなんて思ってなかった。


あの2枚のチケットがもしなかったら。

また違うところで出会ってたのかな。



もし、はるくんか私のどちらかが地球の真反対にいても、必ず結びついたんだと思う。


それぐらい、強い糸で引っ張られていた。



だから今、こうやってウエディングドレスを着て、タキシードを着て、2人で並んでる。


約束を果たして、


『AAから西川Aになるなぁ！』


年の差なんて関係ないねんで？

俺らは結ばれる運命やったんよ。




新たなスタートラインに、2人で立った。







1年後…



『名前、けいくん。漢字は、繋。』


『俺らみたいにだれかと強い繋がりを持ってほしい。出会わなければいけない運命の相手をしっかり見つけて、その人を愛せるような男になってほしい。』



そして、繋と出会う、運命だったんだ。

8＊お父さん→←＊

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