君との日常

58＊幼なじみ ページ21

(25＊先生)


｢俊建！ねぇ、起きて！俊建ってばぁ！(小声)｣


『うるさいなぁ…zzz』



おいこら、そこのおにぎり。

授業中やぞ。


いくら席が後ろの端っこだからといって堂々と寝すぎだよ…


横の席の私、もういつ先生が気づくかゾワゾワしてんだからね？




『痛っ！』

｢起きろ。｣

『だって宮西先生の授業眠いんだもん』

｢いいから起きとけ！｣


宮西｢どーした？横尾とA。話し声聞こえるぞ〜｣


｢あ〜…『ちょっと虫がいたので追い払ってました』^^*｣


宮西｢ならしゃーないな、集中しとけよ〜｣


こいつ、バレたら知らんぞ。


．


バンッ！


『うぉ！なんだよ！』

ウトウトし始めた俊建の太ももを3冊の教科書で叩いてやった。


宮西｢おらそこ、いい加減にせぇよ。授業中やぞ。｣


あら、これ、宮西先生スイッチ入っちゃったみたい。


ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

宮西｢んじゃ、ここで終わり。帰りのホームルーム終わったら横尾とA、職員室。｣


そう言って明らかに不機嫌な目付きで教室を出ていった宮西先生。

クラス中からは｢あーあ、やっちゃった｣と声を揃えて言われる。


｢大体俊建のせいなんだからね？寝るのが悪い｣

『もっと違う起こし方あっただろーが』

｢ないね。あんたが起きとけば私起こす必要ないんだから。｣

『言っとくけどね、Aも寝てる時あっからな？』



あらま、俊建まで不機嫌。



重い足取りで職員室の扉を開けて、宮西先生の元まで2人で行く。



宮西｢ちょっと、場所変えよか。｣



これが、いちばん怖い。

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