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目が覚めると、華やかな室内が太陽の光で照らされていた。
結局昨日はいつ終わっていつ寝たのかも分からない。
素肌に当たるシーツが少し肌寒い。
隣を見ると大きな背中。
規則正しい優心の寝息。
今日の仕事は休み。
優心もオフって言ってたっけ。
スマホで時間を確認して、またベッドに潜った。
『A?今何時?』
重たそうにまぶたを開けて、寝起きの掠れた声で聞く優心。
「10時だよ」
『ん…』
疲れてるんだろうな。
いい歳した大人の女がなにやってんのかな。周りは結婚、妊娠、出産。
結婚式に呼ばれるのが嫌になるほど。
でも毎回思うんだよね。
赤ちゃん、かわいいな。
早く結婚したいな。
それと同時に
私、真面目に仕事もせず何してんのかなって。
『A?なに泣いてるの?』
「ううん、泣いてないよ?」
『嘘つき。』
そう言って溢れる涙を拭ってくれる優心。
優心は今、何を思ってる?
どんな気持ちで私の涙を拭ってるの?
『俺、Aのこと好きだよ。』
「…え?」
『遊び相手。最初はその気持ちだけだった。だけど、日に日に会う回数が増えて、Aと体重ねて、大好きになっていったんだ。』
「私ね、もうこの関係やめたいの。
優心にはほんとに申し訳なく思ってる。
いい歳した大人な私が、フラフラ遊んで、なのに。周りの友達はどんどん幸せを掴み取ってく。その度に思うの。
私、何やってるんだろうって。」
優心は私の手をそっと握ってくれた。
『俺もそうだよ。子供に夢を与える職業の俺が、ファンに隠れて裏で遊び回って。
でも俺決心した。』
「……何を?」
『俺、Aともっともっと愛を育てて、Aを幸せにする。』
「……」
『…そっか…そうだよな。自分勝手、だよな…』
「ううん…私こそ、二人の間に愛なんてないと思ってた。
でも、違ったんだね。両思い、だったんだね」
『…A、こんな俺だけど、絶対後悔させないから』
「うん…!……っ優心っ…!」
日差しがカーテンの間を通り抜けて部屋を照らす。
そして、明るくなったこの部屋で、
深く深く唇を重ね、
2人の影も重なり合ってひとつになる。
次は、愛で溢れた快感に溺れる。
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ピンク系難しいです…
それに優心くんっていうまた想像しにくい…笑
苦手な方いらっしゃいましたらごめんなさいm(*_ _)m
読んでくださりありがとうございました!
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オむライス(プロフ) - はるちゅんさん» イメージ通りで良かったです! (2019年9月1日 0時) (レス) id: e648f2af03 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゅん(プロフ) - ありがとうございます!そうそう、こんな感じ…です!!最強にイメージ通りです!←日本語おかしい 本当にありがとうございましたっ! (2019年8月31日 23時) (レス) id: 3445983938 (このIDを非表示/違反報告)
オむライス(プロフ) - はるちゅんさん» 了解です!亡くなる系こうせくんので書いたので、すこし話挟んで載せます!リクエストありがとうございます! (2019年8月16日 9時) (レス) id: e648f2af03 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゅん(プロフ) - って感じ?かな?でもよくわからなくなりました!どんなシチュエーションかはおまかせします。 (2019年8月16日 9時) (レス) id: 3445983938 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゅん(プロフ) - オむライスさん» バットだけどちょいハッピーですかね…例えばきよみーはこっちが好きだったけどこっちは事故死とかで死んじゃうけど、最後に手紙で想いが伝わる… (2019年8月16日 9時) (レス) id: 3445983938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オむライス | 作成日時:2019年8月6日 16時