7*後輩 ページ11
『先輩!今日髪の毛真っ直ぐですね!』
元気な彼とメガネをかけた暗めの私。
いわゆる陰キャと陽キャ、正反対の性格の遥輝くんと私、A。
「今日の朝は時間があったから…」
彼は野球部の朝練が終わる7時50分、毎朝下駄箱で私の登校を待っている。
正直最初はあまりにも話しかけてくるからバカにされてるのかなとか、遊ばれてるのかなと思ったけど、そんな感じじゃなくて、自然に私も楽しいって思って。
まぁ、彼がなんで私にこんなに話しかけてくるのかは謎なんだけど。
それに彼は学校のアイドル、女子生徒からキャーキャー言われる人気度だから、私があまりよく思われてないのも分かってた。
女生徒「遥輝くんだ!やばいやばい!近くてみるとやっぱりめっちゃイケメン!」
女生徒「隣にいるの彼女かな?」
女生徒「あんな根暗そうな人が彼女なわけないでしょ」
女生徒「いとことか?」
女生徒「ないない、あんなに性格違うんだよ?」
そりゃあこんなに言われますよね…
慣れたし、あんまり気にしないように頑張ってるんだけど。
でもやっぱり、女子の恨みって怖いもんだね。
『先輩またね!昼休みになったらちょっとまた来ます!』
「あ、うん…ばいばい」
.
りさ「Aちゃんはいいよね〜、遥輝くんにチヤホヤされて」
4限目が終わり、いつも通り、自分の席でお弁当を食べようとしていた時だった。
目の前にずかっと座った学級委員のりさ。
私が遥輝くんと仲良くなる前までは親友って言えるほどの友達だった。
女って、ころっと変わっちゃうんだね。
「いや…そういうことじゃ「好きなんでしょ?」……え?」
りさ「いや、え?じゃなくて。
好きなんでしょ?って聞いてんの。遥輝くんのこと。」
クラス全員の女子の目が突き刺さる。
「そんなことないよ」
りさ「調子のるのもそろそろいい加減にしたら?」
私はただ俯くことしかできなかった。
ちょっと浮かれてる部分もあるのかも。
りさ「遥輝くんはあんたと無理やり一緒にいるんじゃないの?
見ててイライラするからさぁ…
もう、話さないでくれる?」
じゃ、といつもの陽キャグループに戻って言ったりさ。
そっか、そうだよね…
遥輝くんも嫌だよねこんな私と歩いてるとこ見られるの。
関わるの、やめよっかな。
そんな覚悟をたった今決めたのに。
『先輩!またここでご飯食べてるんですね!』
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オむライス(プロフ) - はるちゅんさん» イメージ通りで良かったです! (2019年9月1日 0時) (レス) id: e648f2af03 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゅん(プロフ) - ありがとうございます!そうそう、こんな感じ…です!!最強にイメージ通りです!←日本語おかしい 本当にありがとうございましたっ! (2019年8月31日 23時) (レス) id: 3445983938 (このIDを非表示/違反報告)
オむライス(プロフ) - はるちゅんさん» 了解です!亡くなる系こうせくんので書いたので、すこし話挟んで載せます!リクエストありがとうございます! (2019年8月16日 9時) (レス) id: e648f2af03 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゅん(プロフ) - って感じ?かな?でもよくわからなくなりました!どんなシチュエーションかはおまかせします。 (2019年8月16日 9時) (レス) id: 3445983938 (このIDを非表示/違反報告)
はるちゅん(プロフ) - オむライスさん» バットだけどちょいハッピーですかね…例えばきよみーはこっちが好きだったけどこっちは事故死とかで死んじゃうけど、最後に手紙で想いが伝わる… (2019年8月16日 9時) (レス) id: 3445983938 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:オむライス | 作成日時:2019年8月6日 16時