episode 12 ページ12
「そこまでしてでも、どうしても君に会いたくて」
この言葉が頭の中で何度も繰り返される。
本当にこれがドッキリじゃなかったら、むしろそれがドッキリだ。
「あ、あの…ひとつだけ、テヒョンさんに聞きたいことがあって」
「あの時…どうして私の投稿を開いていたんですか?」
きっとたまたまに違いない、勝手にオススメとして出てくる所に運良くわたしの投稿が載っててそれを押しちゃったとか、
あるいはテヒョンくんが何かハッシュタグ検索していてそれにたまたま引っかかっていたとか。
だけど…もし、自惚れてもいいのなら
…元々私のアカウントを見ていたとか。
こんな質問、勘違い野郎みたいで恥ずかしい…聞いてから後悔した。
そしたらテヒョンくんは「あぁ〜」と弱々しく声を上げて両手で顔を覆った。
よく見ると耳まで真っ赤になっていて。
「僕…実はAちゃんのインスタを半年前くらいにたまたま見つけたんだ」
「それで、雰囲気がすごく好きで…」
「いつもAちゃんが書いてる投稿文も、毎日すごく楽しみで」
「気付いたら、この子と話してみたいって…気になってて」
「あぁまじで恥ずかしい…です」
恥ずかしいのはこっちだよ、テヒョンくん
推しに見られてるとも知らないで投稿してた文を今すぐ全てチェックして変な事書いてないか確認したい。
「本当になんか信じられない事が一気に起きすぎて頭の整理がつかないです…」
「Aちゃん」
「はい」
「カトク、交換しませんか…?」
「いっ、いやいやそんな…!」
「ダメですか…」
だ、ダメなわけないじゃないか…
推しが目の前で弱った仔犬みたいにしゅんとしてる状況、耐えられる?!私は耐えられない。
ていうかなんでテヒョンくんが私に求めて私が振ったみたいな…私何様ですか…全世界の彼のファンの皆様本当にごめんなさい…
「私は正直もうこれ以上ないくらいに嬉しいですし、ほんとに…なんか今もまだ夢みたいですけど…
え、だって私なんかと…そんな、カトクなんて…いいんですか…?涙」
そしたら俯いてたテヒョンくんがパッと顔を上げて
「私なんか、じゃなくて、僕はAちゃんがいいんです」
「僕は君と…もっと仲良くなりたいです」
「交換、してくれますか」
あぁ、やっぱり今日は、命日かもしれない。
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白うさぎ(プロフ) - 恐れ入ります!少し気になったのですが…、ジミンちゃんは「会いたい」と言ってたけど、実際会った事ありますよね!握手会(?)で。すいません、少し気になりました。 (2019年12月9日 16時) (レス) id: 58ac4d722d (このIDを非表示/違反報告)
れなんす - テテにいいね押してもらうとかやばい!(笑) (2019年4月1日 21時) (レス) id: a62675aae7 (このIDを非表示/違反報告)
☆サクラ☆ - 更新頑張ってください!!!!!!! いつまでも待ってますので♪(・∀・ゝ (2019年3月24日 7時) (レス) id: dfb720f76f (このIDを非表示/違反報告)
サラン(プロフ) - ほぷあいさん» 返事が来るなんて!私もニヤケが(ノ´∀`*)更新応援してます! (2019年3月10日 1時) (レス) id: 0b6d5118e4 (このIDを非表示/違反報告)
ほぷあい(プロフ) - サランさん» にやけが収まらないのですが…T^T 嬉しすぎます本当にありがとうございます涙 (2019年3月9日 23時) (レス) id: b8b4f93fc4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほぷあい | 作成日時:2019年2月18日 15時