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その後、宮舘達の病室を訪れた岩本と深澤は、向井や渡辺も含めて事情を説明した。
話を聞いた宮舘の表情は終始厳しいままだった。
dt「……本当に仲間にするの」
fk「だって、もう見てらんねえんだもん」
dt「翔太を殺そうとしたらどうするの」
iw「そんな事はさせない」
dt「分からないよ、向こうだってプロでしょ。それに向こうも仲間になる気無いんじゃないの」
fk「それは……これからなんとか」
dt「……そんな甘い考えで良いの」
宮舘の言葉に深澤も岩本もいよいよ反論できなくなった。
隣のベッドで静かに見ていた向井が、凍り付いた空気を察してそっと口を開く。
kj「……しょっぴーはどう思っとるん」
nb「……っ」
沈黙を貫いていた渡辺が恨めしげに向井に視線をやった。向井は渡辺の心理を見透かしたかのように、わざとおどけて下唇を突き出して見せた。
渡辺に宮舘の視線が突き刺さる。岩本も深澤も、渡辺に期待と不安の混じった目を向けていた。
渡辺は盛大なため息を吐き、宮舘にきちんと向き直って口を開いた。
nb「……涼太」
dt「何」
nb「本当は……お前も助けたいって思ってるんじゃねえの」
宮舘は反論しない。渡辺はそんな宮舘を見つめて続けた。
nb「一人で生きてたお前なら分かるだろ、あいつが今どれだけやばい状況か」
dt「……」
nb「……俺なら大丈夫だよ」
dt「でも、」
nb「こいつらの事信用してねえのか」
dt「っ……」
宮舘が視線を落とした。
渡辺を二度と危ない目に遭わせたくない。そんな宮舘の気持ちは分かっている。
しかし、彼は一人で自分を守ろうとしている。一人で抱え込もうとしている。
そう考えた渡辺が問いかけた結果のこの反応である。図星だった。
nb「……俺の事考えてくれるのは嬉しいよ。でもみんなもいる。俺だって弱くないつもり。だから……大丈夫だって」
dt「……」
nb「涼太」
しばらく黙りこくった宮舘が口を開いた時、彼は苦笑いをしていた。
dt「……翔太に言い負かされる日が来るとは思わなかった」
nb「……どういう意味だよそれ」
渡辺の不服そうな顔を見て宮舘は更に口角を上げた。
向井が微笑ましく二人を見つめ、渡辺の背後で深澤が安堵のため息を漏らした。
fk「お許し出たって事で良いよね? 良いよね?」
dt「仕方ないよ……その代わり」
宮舘は再び表情を引き締め、深澤の目を射た。
dt「翔太には手を出させるなよ」
fk「当たりめえだろ、んな事」
深澤は得意の軽い笑顔を見せつけた。
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怜(プロフ) - 如月ﾖｼﾉ。さん» ありがとうございます! そうですめめです! ゆっくりですがこれからもお付き合いよろしくお願いいたします! (2020年7月16日 21時) (
レス) id: 03141f9b41 (このIDを非表示/違反報告)
如月ﾖｼﾉ。(プロフ) - 移行おめでとうございます！次の加入組はめめですかね？今後の展開も楽しみにしています！ (2020年7月13日 0時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：怜
| 作成日時：2020年7月12日 15時
