2 ページ2
地下のリビングでは岩本が腕立て伏せをし、阿部がクイズアプリに没頭し、深澤は煙草片手に書類整理をしていた。
向井と佐久間は自室。宮舘と渡辺はBarで仕事だ。
fk「阿部ちゃん手伝ってー」
ab「俺今忙しいから」
fk「ゲームじゃねえか、報告書とか書くの手伝えよお」
iw「そしたらほんとにお前働かなくなるじゃねえか、やれよ」
ab「そーだそーだー」
fk「くっそ! 阿部ちゃんの馬鹿!」
騒ぐ深澤を完全に無視して、岩本が別の話題を阿部に振る。
iw「そういえば……阿部、」
ab「何ー」
iw「『Two hands』って知ってるか」
ab「知ってるけど……どうしたのいきなり」
iw「いや……こないだ路地裏で話してるのを聞いて」
fk「何それ、二本の手? 普通じゃん」
岩本曰く、路地裏で話していた男たちはクスリの常習者だったようで、懇意にしていた売人が『Two hands』に殺された、とかなんとか言っていたらしい。
ab「
fk「そんなのいるの」
ab「まあ俺も聞いた事しかないけどね」
fk「ふーん」
ab「……手が止まってる」
iw「仕事しろ」
fk「……ちぇ、はあい」
呑気に話す彼等は、仲間に危険が迫っている事などまだ知らない。
一方Barは最後の客が帰り、宮舘と渡辺が閉店の準備をしている所だった。
nb「ねえ腹減った、なんか作って」
dt「片付け終わったらね」
nb「……ここで作ってよ」
dt「ラストオーダーまだだから、一応」
nb「どうせ今日はもう来ねえだろ」
そんなやりとりをしていると、からんころん、と開いたBarのドア。
入ってきたのは全身黒い服に身を包み、ロングコートを着た背の高い男。
いらっしゃいませ、と宮舘が迎えても、男は席に着こうとはしない。
店の作りを確かめるかのように店内をゆっくり見回す。
dt「……お客様」
「……すみません。俺、客じゃないんです」
男は死んだ目で宮舘と渡辺の顔を順番に見つめた。
＿＿嫌な予感がする。
nb「……だったら」
「大丈夫です、すぐに終わらせるので」
二人の予感は的中した。
右手で素早く銃を構えた男は何の躊躇いも無く発砲した。
銃口の先にいたのは＿＿渡辺だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1673人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
怜(プロフ) - 如月ﾖｼﾉ。さん» ありがとうございます! そうですめめです! ゆっくりですがこれからもお付き合いよろしくお願いいたします! (2020年7月16日 21時) (
レス) id: 03141f9b41 (このIDを非表示/違反報告)
如月ﾖｼﾉ。(プロフ) - 移行おめでとうございます！次の加入組はめめですかね？今後の展開も楽しみにしています！ (2020年7月13日 0時) (レス) id: 3bc10946d5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：怜
| 作成日時：2020年7月12日 15時
