【呪術廻戦】ちょこれーと廻戦【夏油傑】

３１話 ページ33

｢お待たせいたしました、マカロンセットとイチゴタルトセットでございます｣



ウェイトレスさんが両手のお盆に
スイーツを乗せて運んでくれる。


マカロンは一つ一つが玩具のように可愛いし、
イチゴタルトは艶々と赤く熟れたイチゴが
実に美味しそうだ。

きっと食べたらもっと美味しいんだろうなぁ。



今回は日頃の反省を生かして
カメラを持ってきている。
残念ながら一眼レフではないのだが…
仕方ない、妥協するしかない。

だって時間がなかったんだもの…。



ウェイトレスさんの視線は夏油に釘付けだ。

ウェイトレスさんばかりではなく、
他の女性客からの視線もちらほらある。

このお店は今見た限りだと女性ばかりだし、
夏油ほどのイケメンは相当珍しいんだろうな。



わかるよ、その気持ち…。
私もずっとみていたいもん。
課金したいレベル。



名残惜しそうにウェイトレスさんが
その場を去った後、私は夏油の名前を呼ぶ。



『夏油、夏油、そのマカロン持って！顔の側まで持ってって！』


｢ん？こうかい？｣



夏油はマカロンセットを
顔の側まで持ってくる。



『そうそう！』



私はすかさずカメラを取り出して、
ぱしゃりと写真を撮った。

いえーい写真ゲットだぜ！



｢…Aのも撮ってあげようか？｣


『いやいや、大丈夫だよ。』



スイーツの写真以前に、
夏油の写真が欲しいんだよね。
だから私のはいらない。



にこにこと撮った写真の確認をしていると、
向かい側からシャッター音が響いた。



『…ん？』



私はまさかと顔を上げる。

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