16話 ページ18
6時限目が終わり、
ようやく放課後に入る。
悟と夏油は飲み物を買いに席を外していて、
教室内には私と硝子のみが残っていた。
『ねえ、気づいちゃった』
「なにが〜?」
真剣に切り出したはずの話題は
硝子の面倒くさそうな声で
茶番に成り下がった。
いいよ、茶番でも良いから。もう続けるよ。
『チョコの話…なんにも解決してない…』
「A、本当にところどころで気づくの止めた方が良いよ」
いや、なによりも気にしなきゃ
いけない話題だと思うんだけど?
実は私と硝子って
別の世界線で生きてたりするのかな。
私の常識が通じない…ああ、高専生徒だからか…。
実はそこはあんまり期待してない。
「いい、A」
『はい、硝子先生』
「夏油がAの事を嫌っているわけじゃ無さそうだった…もうそれで良いじゃん。チョコレートいる?物よりも事実の方が重要でしょ?夏油はAを嫌ってなかった…それがわかったんだ。それでもう良いじゃん。」
『…』
まあ確かに嫌われては
無さそうだな、とは思った。
でも気になる物は気になるんだよな。
「わかったならミルクティー買ってきて」
『分かんないけどパシリにされそうなのは察した』
「パシリじゃないって。初めてのおつかいだってば。」
えっ…それ、パシリじゃなかったの…??
硝子はどこからか財布を取り出すと
500円玉をこちらに投げて寄越してきた。
「ミルクティーね。あと、Aの好きなのも1個買って良いよ」
『一生ついていきます硝子先生!!!』
やっぱり持つべきものは
(太っ腹な)親友なんじゃないだろうか。
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chiaki0708(プロフ) - わぁーーーーぁーーーすっっっっごく良きな作品でした!!!夏油さん推しの方是非!!読んで欲しい!!!! (2022年1月17日 8時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - 古高 カスイさん» コメントありがとうございます!完走までお付き合いいただき、本当にありがとうございました…!すみません、気がつきませんでした。急遽修正いたします。ご報告ありがとうございました…!! (2021年3月10日 20時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
古高 カスイ - 完結おめでとうございます!!お疲れ様です。あとがきの1行目が、めまして、になってます。新作も読ませていただきます。 (2021年3月10日 20時) (レス) id: 4f2d26b0e9 (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - 古高 カスイさん» コメントありがとうございます!コメントをいただけると執筆が捗ります☆そうですね、神様は優しくて優しくないって誰かが言ってたような…。展開は遅めですが、これからも更新頑張ります! (2021年3月6日 7時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
古高 カスイ - バレンタインの神様って、優しいのか、意地悪なのか、わからないですね(笑) わーい!!やっと二人がキスした!!嬉しい!読んでて楽しいです!更新頑張ってください。 (2021年3月5日 23時) (レス) id: 4f2d26b0e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白揚羽 | 作成日時:2021年2月25日 15時