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Third 4 ページ29

『少し思ったんですけど、高専内で行うのは駄目だったんですか?』


「何かあったら困るから…と言うよりは嫌がらせじゃない?私も六眼野郎(五条悟)程じゃないけど、嫌われてるところからは嫌われているからね。」


思わず苦笑いを
浮かべることしかできなかった。



呪術師界は本当に入り乱れている。



あっちで恨みごと、こっちで対立…と、
目を離す隙もないほどだ。


『了解です。やり方はこちらが好きにやっても?』


「ええ、やりやすいように。Aにも負荷は多くかかるだろうし…ということで、いいものを持ってきてるわ」


そう言いつつ手渡されたのは、
1本の木製の弓だった。

大きさは短弓と呼ばれるものに
含まれる程度のもの。


『…呪具?』


「桃の木でできた弓ね。桃は邪気を祓うから、ちょっとは足しになるかなって。」


『…いくらですか』


「ざっと1000万くらい?」


呪術師ってのはだいたい金銭感覚がおかしい。


改めてそう思い直す。
私の術式は呪具いらずなので
やっぱりそういう風に
さらっと言われるのには慣れないな。
うん、絶対壊さないようにしよう。



その後幾つか打ち合わせをした後、
私は保険として結界の貼るための
準備を行うため、鞄を開いた…のだが。








『ー、っは?』








鞄に手を突っ込むと
妙にふわふわした感触、そ
してざらりとした、
まるで猫に舌で
舐められたかのような物を感じた。

思わずのぞき込む。



そんな、まさか。
きちんと家の中に置いてきたじゃないか。



『な、なんで居るの、五条サン…!!』


「うにゃー」


そこに居たのは、「てへぺろ」を
体現したような表情を浮かべた、
本日はお留守便のはずの五条サンだった。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 家入硝子   
作品ジャンル:ラブコメ
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わぁー - すみません💦私の端末のせいでした💦気にしないでください! (2022年6月29日 23時) (レス) id: 8abf4c4eb8 (このIDを非表示/違反報告)
わぁー - あの、名前がAになっているのですが、直していただけるとありがたいです💦 (2022年6月29日 23時) (レス) @page40 id: 8abf4c4eb8 (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - お嬢さん» コメント・ご指摘ありがとうございます!原作ではその様になっているのですが、今回は主人公が猫の方を“五条サン”と呼んでいるので紛らわしくならないように“悟”と呼ばせています。分かりにくくて申し訳ありません…。ありがとうございました…! (2021年1月28日 19時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)
お嬢(プロフ) - はじめまして!猫五条さん可愛すぎます・・・!モフりたい...。あ、一つ気になったことがありまして、硝子さんって五条さんのこと名字で呼んでませんでしたっけ?もし勘違いでしたらすみません>< (2021年1月28日 14時) (レス) id: 40263be792 (このIDを非表示/違反報告)
白揚羽(プロフ) - 花帆さん» コメントありがとうございます!想い人は…さあ、どちらでしょうか…(笑)これからもよろしくお願い致します♪ (2021年1月17日 11時) (レス) id: 400d2ea662 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白揚羽 | 作成日時:2020年12月31日 21時

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