普「俺の腕の中は君専用」壱 (ページ8)

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5話ページ8

一目惚れしたと気づいてから

1週間がたち私はと言うと

貴｢花子くん花子くん。好き！｣

絶賛モーアピール中

花｢俺もすきだよ～｣

そう言って受け流されるのが毎日のオチ

それと、1週間ずっとしてることがある

貴「花子くん花子くん。今日はもう帰らせてください！」

花「ダメー」

トイレ掃除をさせられていました

貴「今日だけ！今日だけだからっ」

花「だーめ。これが終わったら頼みたい大事な仕事があるんだから。さっさと終わらせてもらわないと」

貴「そんなぁ。花子くんの助手になって1週間、放課後から下校時間までひたすらトイレ掃除……もうちょっとで校内のトイレ回っちゃう」

本当に今日だけ

貴「私！今が花の盛りなのよ！せっかくチャンスがやってきたの！青春は短いの！」

花「チャンス？」

貴「デートのお誘い貰っちゃったの♡クラスで1番かっこいい藤くんに！しかも2回目のデート！夕暮れの誰もいない教室でランデブーしちゃったりして！」

花「デート！｣

ガーンって効果音が着きそうなほど落ち込まれるとなんだか嬉しい。これが惚れた弱みってやつですか？

なんか違う気がする

花｢…ねぇねぇデートって何すんの？」

貴「聞きたいの～？しょうがないな～空き教室で生徒会の資料をまとめるの。藤くんって私に声掛けてくれるんだよ！？」

花「Aそれ狙われてるよ」

貴「そんなことないよ！きっと私と友達になりたいんだよ！」

花「そいつは多分資料まとめるのを理由にワンチャンを狙ってるんだよ。ねー俺にしなよ。そんな男よりずーっと優しくするからさ」

貴「え！？花子くん。トイレ掃除か書類整理だったら書類整理の方がいい」

花「わかった。Aはエラ呼吸が恋しいんだね。おいで白杖代。魚用の餌を買いに行こう」

エラ呼吸！？

まさか！またあんな魚の姿にされる訳にはいかない！

貴「わーい！トイレ掃除だあぃすき～」