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4話 ページ6

花子くんと人魚の対決は一瞬で終わった


もちろん花子くんの勝ち


花「ひとまず送り返せはしたけど、しつこそうな感じだったからまた来るだろうな」


そ、そんな!
どうしよう花子くん


私、あの魚に連れてかれちゃうの?


花「…大丈夫だよ。俺がAを守ってあげる。」


ほんと!?


花「ほんと。それと人間に戻りたい?願うなら叶えよう。もちろん代償はもらうけど」


だ、代償って?


花「さぁ?でも最低限の日常生活は送らせてあげる。どうする?」


も、もちろん!


戻る!


戻りたい!


お願い花子くん人間に戻して!


花「言ったね?じゃあお代は体で払ってもらうよ」(ごくん


花子くんが人魚の鱗を食べたとき


ガタンッ


私が中に入っていた水槽は私の頭の上
そして人間に戻っていた


貴「え」


花「彼岸と此岸の境を超えて俺たちの縁は結ばれた。君が受ける呪いは僕が最低限抑えてあげる。




代わりに貰うよ。君の





労働力」


貴「は?」


花「いやぁ。良かった良かった ちょーど欲しかったんだよ人間の助手」


貴「助手?花子くんと私友達……?」


花「そう。助手兼友達」


貴「ほんと!?やったー」


ギュッ


貴「あれ?花子くんに触れる」


花「さっき言ったろ。縁が結ばれたって。あとそれ 乾けば治るから拭いた方がいいよ」


貴「……?」


鱗!


貴「ぎゃーー!!」









こうして私は出会ってしまった


黄昏時の茜の斜陽が差す教室で


この世ならざる怪異の少年と


そして、不敵に笑う花子くんに心が引き寄せられる感じがした


あぁ、これが恋なんだなぁ


私は人生初めての一目惚れをした

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作者名:きなこもち | 作成日時:2019年11月5日 0時

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