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25話 ページ29

貴「そういえば、花子くんと出会ってそろそろ1ヶ月かぁ。なんかろくなめにあってないような」


それに


いつ元の体に戻れるのかな


悲観的になっちゃダメ!


どうせ花子くんには逆らえないんだから前向きに…


だっていいこともあったもん!


もっけちゃん達に会えたし


葵を助けられたし


花子くんにキスされたし


貴「だあああぁ!それはいー事じゃない!いいことだけど!」


花子くんのせいよ!


こっちはチューなんて初めてなんだから!
とっても恥ずかしくて顔なんかみれない


どうして急にチューなんか


貴「まさか!」


あたしの事好きなんじゃ……


そう考えると辻褄が合う


あれも


これも


それも


あっ!


もしかして人魚から助けてくれたのも!?


葵「A!百面相なんてしてどうしたの?」


貴「葵!聞いて!」











葵「それって!Aのこと好きなんじゃないの!?」


貴「やっぱり!やっぱりそう思う!?」


葵「いきなりキスなんてそれしかないじゃない!」


貴「で、でもでも!」


葵「どんな人なの?」


貴「えっと…」


幽霊なんて言えないから…


貴「目がクリっとしてて私と同じぐらいの身長で、でも喧嘩が強いの!」


葵「あ〜Aのタイプじゃなさそうね」


貴「こ、こ、告白なんてされちゃったらどうしよう」


葵「う〜ん。でも、試しに付き合ってみたら?」


貴「え!?」


葵「だってA男の人慣れしてないから」


貴「私友達慣れすらしてないよ?」


葵「まぁ、それは仕方ないの!でも、A結構告白されてるじゃない!」


貴「私が?」


葵「もーA知らないの?Aとは喋ることですら恥ずかしい!みたいな子沢山いるんだよ?」


貴「え!?」


葵「そゆこと!だから何事も経験だよ!意外と優しい人かもしれないし!」


貴「はい…」


さすが


モテ女の言うことは心にささるなぁ


葵「とにかく!心の準備しとくんだよ!その調子ならきっとすぐ告白されちゃうんだから!」


貴「そ、そうかなぁ!」


葵「流行ってるからねぇ〜」


貴「え?告白が?」


葵「ほらあそこ!告白の木!」


貴「あれが?」


告白の木?

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作者名:きなこもち | 作成日時:2019年11月5日 0時

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