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19話 ページ23

じょきんっ


貴「は、花子くん!」


花「下がってて」


貴「うん!」


ごつっ


花子くんがハサミに蹴りを入れたとたん


ネジがはずれてバラバラになっていく


貴「やったぁ!」


花「いや」


キュルキュル


音を立てながらハサミが元通りになる


花「まだダメだ」


貴「!!」


また足元に人形が!


花「少年!」


光「言われなくてもやってらぁ!」


ドカッ


人形が蹴散らされていく


貴「あ、ありがと!光くん!」


花「さーすがぁ じゃ行くよ」


ヒョイ


貴「え?」


花「逃げろー!」


貴「で、でも扉が!」


ぴょんぴょん


貴「!もっけちゃん!」


腕持ってきてくれた!


花「腕をあの祠に!」


光「うおぉぉぉぉ!」


ズハンッ


光「おーしっ!」


花「おー投げたー」


ゴゴゴゴゴ


貴「開いた!」


貴・光・花「「「…はぁ」」」


何とか扉を通れたけど


また階段と


お人形


でも、誰もいない


葵も他の子達も


貴「このまま進んでいけばきっと会えるんだよね?」


ジリリリィ


貴「!」(ビクッ


ジリリィ


光「また」


花「もしもーし」


『左腕……私の左腕探してくださいな。』


『あたし、毎朝授業の前にお供えをして祠に祈るの。左と右で手を合わせて。今日もみんなが健やかでありますように……急いでね、じきに……』


花「やぁ二番。久しぶり。俺の事…覚えてるよね」


『……じきに授業がはじまるわ』


ガチャッ


貴・光「「…」」


花「?ただのご挨拶だよ」


貴「知り合いなの?」


花「まぁ、七不思議同士だから」


ガコン


貴「また砂時計が…」


光「また腕探しかよ。めんどくせぇな おい花子!なんか他にねーのかよ!」


花「なんか?」


光「苦手なもんとか弱点とか」


花「あるよ。」


貴・光「「…え?」」


花「弱点ならちゃんとある。神の依代といって、七不思議に特別な力を与えてる。ま、電池みたいなもんかな」


電池って


結構もろくないのかな?


花「それを破壊されると七不思議は大幅に弱体化する」


光「それだ!どこにあんだよそのかみの。えーと…ノリシロ!?」


貴「依代ね」


光「依代どこだ!」


花「この境界の最深部」


貴「最深」


光「部?」


花「そのまんま、最も深い場所のこと。恐らくはあの扉のずっと先、この階の1番上」


光「1番上ってことは」


花「つまり」


貴「……」


花「じゃ、張り切って登るぞー!」


この長い階段をのぼっていけと?

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作者名:きなこもち | 作成日時:2019年11月5日 0時

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