1話 ページ3
旧校舎3階
女子トイレの3番目
そこには花子さんがいて
呼び出した人の願いを叶えてくれる
でも、引き換えに何か大切なものを取られてしまうんだって
呼び出し方はノックを3回
それから……
貴「……」
今、私は旧校舎3階の女子トイレにいるんです
花子さんが出るという噂のトイレに……
どうしようか
女の子達が話していた内容が頭の中をぐるぐると動き回る
まぁ、もうここまで来たらやるしかないよね！
コン コン コン
貴「……」
あ……
どうしよう
怖い……怖すぎる
本当はもう帰りたい気持ちでいっぱい
でも、それは私の好奇心に勝つことが出来なかった
貴「花子さん 花子さんいらっしゃいますか」
ギィッ
ドアが音を立てて開かれる
古いドアだから音が本当にホラー
私軽めにゆってここで死ぬのかな？
？「はーあーいー」
貴「……！！」
シーン
あたりは静まり返って何もない
トイレの中にも誰もいない……
気のせいだったんだ
よかった〜！
ポンッ
貴「ん？ポン？」
それに肩の重み……
？「こっちだよ」
貴「ひっ！いやっ！」
めこぉっ
貴「き、きゃあああぁ！」
い、今、めこぉって！
私の腕がこの子の顔にめり込んだ？
いや？
この子が透き通ってるんだ！
？「くふふ……あははは！！」
男の子の声？
？「大丈夫？」
貴「っっ！」
ゴンッ
貴「いたっ」
いたい
驚きのあまりドアに頭ぶつけた
いたい
貴「あなたの…透ける体、人魂、昔の制服。あ、あなたは……」
これってもしかしたら本当に
？「俺は怪異さ。学園七不思議7番目�爛肇ぅ譴硫峪劼気鶚瓩呂犬瓩泙靴董�
貴「あなたが花子さん！？そ、そんなのうそっ！おかっぱは？赤いスカートは？しかも男の子だし……」
花「そーゆーの最近流行らないんだよねー。花子くんって呼んでもイーヨ」
貴「怪異に流行りがあるの！？」
花「確かに俺は男だよ。でも性別以外は君が聞いた噂通り。何か1つを代償に呼び出した者の願いを叶える。君にもあるんだろ？聞かせてよ願い事」
貴「ほ、本当にただの変態幽霊じゃないよね？」
花「もういいサヨナラ……」
貴「わー！うそうそ！男の子の花子さんかっこいい！」
花「かっこいい」
貴「……うん！」
咄嗟に言っちゃったけど
決して本心じゃないけど
まぁいっか！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 256人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：きなこもち | 作成日時：2019年11月5日 0時
