検索窓
今日:36 hit、昨日:16 hit、合計:100,782 hit

147話 ページ10

フワッと乗っていた自転車が浮く


普「おわっ⋯ぶない!ねぇなんで自転車なの!?」


貴「急いでるからよ!花子くんが自転車持ってて良かったぁ」


普「これどこに向かってんの?」


貴「遠く!とにかく遠くまで行くの!」


ここがシジマさんの絵の中の世界ならきっとどこかに終わりがあるはず


そこまで行けばこの世界から出ることが出来るかもしれない


貴「電車でもバスでも使って⋯世界の端っこを見つけなきゃ」


普「世界の端っこって⋯」


貴「怪異にだって限界はあるはずだもん⋯」


あ、あんなとこに


貴「見て花子くん。バスが来てる。あれに乗ろう!⋯⋯待って!乗りまーす!」


普「A待って!」


貴「良かった!止まってくれたみたい 」


プシュー


普「俺、小銭しかないよ?」


貴「私が出してあげる!」


普「えー」


貴「早く!シジマさんに見つかる前に遠くまで行かなくちゃ。ごめんなさい止めちゃって」


「いぇいぇ良いんですよ」


貴「あの⋯乗車賃二人分⋯」


「けどお客様、こんな時間にそんなに急いで」


貴「⋯?」


シ「どこに行かれるんですかぁ?」


貴「⋯」


普「あのさぁ。悪いからやっぱり⋯」


貴「きゃ、きゃぁぁぁぁ!!シジマさんが出た!シジマさんがでた!シジマさんが出た!」


花子くんを引っ張って思いっきり来た道を戻る


普「何?何!?バスは!?」


貴「バスはだめ!」


どうしてシジマさんがバスの運転手に⋯ううんとにかく逃げなきゃ


パッと信号が赤に変わる


パーッ


貴「!!」


急ぎすぎて信号見てなかった⋯轢かれる!!


普「A!」


「おい!危ないぞ!」


この人シジマさんじゃない


貴「あのっ⋯のの⋯⋯乗せてください!!」


「はぁ?」


普「タクシー乗るの?」


貴「乗るの!」


ガチャ


「感心しないなぁ学生さんがこんなに遅くに。何か事情があるんでしょうが⋯」


貴「⋯」


シ「車道に飛び出すなんて危ないことしたらいけませんよ」


貴「⋯」


う、嘘⋯


貴「あぁぁぁ!!」


普「!」


ゴツッ


貴「うっ」


私はタクシーを出て電柱にぶつかった


普「A!!」


「何今の音」


「大丈夫?」


「早く家に帰りなさい」


「怪我してない?」


貴「⋯!」


全員シジマさん!?

148話→←146話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (111 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
285人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

癒秘松(プロフ) - 面白いです!頑張ってください! (2020年2月15日 21時) (レス) id: 362f189d15 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 続きが気になる! (2020年2月10日 1時) (レス) id: 12db53baf5 (このIDを非表示/違反報告)
むゆな - 続きが気になる!変更頑張ってください! (2020年2月2日 23時) (レス) id: 5be02e72aa (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:きなこもち | 作成日時:2020年1月31日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。