147話 ページ10
フワッと乗っていた自転車が浮く
普「おわっ⋯ぶない!ねぇなんで自転車なの!?」
貴「急いでるからよ!花子くんが自転車持ってて良かったぁ」
普「これどこに向かってんの?」
貴「遠く!とにかく遠くまで行くの!」
ここがシジマさんの絵の中の世界ならきっとどこかに終わりがあるはず
そこまで行けばこの世界から出ることが出来るかもしれない
貴「電車でもバスでも使って⋯世界の端っこを見つけなきゃ」
普「世界の端っこって⋯」
貴「怪異にだって限界はあるはずだもん⋯」
あ、あんなとこに
貴「見て花子くん。バスが来てる。あれに乗ろう!⋯⋯待って!乗りまーす!」
普「A待って!」
貴「良かった!止まってくれたみたい 」
プシュー
普「俺、小銭しかないよ?」
貴「私が出してあげる!」
普「えー」
貴「早く!シジマさんに見つかる前に遠くまで行かなくちゃ。ごめんなさい止めちゃって」
「いぇいぇ良いんですよ」
貴「あの⋯乗車賃二人分⋯」
「けどお客様、こんな時間にそんなに急いで」
貴「⋯?」
シ「どこに行かれるんですかぁ?」
貴「⋯」
普「あのさぁ。悪いからやっぱり⋯」
貴「きゃ、きゃぁぁぁぁ!!シジマさんが出た!シジマさんがでた!シジマさんが出た!」
花子くんを引っ張って思いっきり来た道を戻る
普「何?何!?バスは!?」
貴「バスはだめ!」
どうしてシジマさんがバスの運転手に⋯ううんとにかく逃げなきゃ
パッと信号が赤に変わる
パーッ
貴「!!」
急ぎすぎて信号見てなかった⋯轢かれる!!
普「A!」
「おい!危ないぞ!」
この人シジマさんじゃない
貴「あのっ⋯のの⋯⋯乗せてください!!」
「はぁ?」
普「タクシー乗るの?」
貴「乗るの!」
ガチャ
「感心しないなぁ学生さんがこんなに遅くに。何か事情があるんでしょうが⋯」
貴「⋯」
シ「車道に飛び出すなんて危ないことしたらいけませんよ」
貴「⋯」
う、嘘⋯
貴「あぁぁぁ!!」
普「!」
ゴツッ
貴「うっ」
私はタクシーを出て電柱にぶつかった
普「A!!」
「何今の音」
「大丈夫?」
「早く家に帰りなさい」
「怪我してない?」
貴「⋯!」
全員シジマさん!?
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癒秘松(プロフ) - 面白いです!頑張ってください! (2020年2月15日 21時) (レス) id: 362f189d15 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 続きが気になる! (2020年2月10日 1時) (レス) id: 12db53baf5 (このIDを非表示/違反報告)
むゆな - 続きが気になる!変更頑張ってください! (2020年2月2日 23時) (レス) id: 5be02e72aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きなこもち | 作成日時:2020年1月31日 19時