司「君の特等席…俺に変更しない？」 肆

180話 ページ45

そんなわけで⋯宿泊学習です！


生徒たちは夕方に学園集合


荷物を置いたら実習園に集まって班ごとに夕食作り！


葵「A皮むき上手だね」


貴「えへへ」


葵「美味しくできるといいね♡」


貴「葵と私で育てた夏野菜だもん！おいしいよ！後はお米次第だけど⋯」


藤「焦げてない？」


檸「まだまだ」


葵「頑張って〜」


貴「ふふ」


⋯などと陽気に友人と戯れ料理に興じている私ですが


集中できない⋯
今にも死ぬのかもしれないと思うと⋯


シジマさんは茜くんが相談相手に適当って言ってたけど


花子くんの前では強がっちゃったけど、本当は私も早く何とかしなきゃって思ってるのよ


でもなぁ


「蒼井ー！飯盒どこだー？」


茜「温室脇のテーブル！」


「茜くんー気分悪いって」


茜「保健委員のとこ行こう」


「うちの竈爆発した〜」


茜「なんでだよ！」


「ウチの畑荒らしたのどいつだ！」


茜「何やってんの」


「B班とD班が喧嘩してるぞ！」


茜「やめろォ！！」


葵「あっ」


茜「アオちゃんどうかした！？」


貴「おぉ」


葵「ううん大丈夫。お野菜落としちゃっただけだから♡」


茜「お野菜を落とすアオちゃん⋯それは女神の戯れ⋯結婚しよう」


葵「ダメ」


「蒼井ーッ！」


茜「はいはいはい！」


茜くん最近激務だからなぁ


大事な話だし⋯
落ち着いて聞いてもらえる時にしようっと


♬*.*･ﾟ .ﾟ･*.


貴「？」


♪。.:＊・゜♪


貴「なに？」


笛の音⋯？


どこからだろ⋯


貴「ねぇ、聞こえる？」


葵「ん？何が？」


檸「あ。焦げてる」


貴「わー！」









葵「良かったーおいしい♡」


貴「ほんとだ」


焦げてるのにおいしい


藤「ナシでは無い」


檸「アリアリ」

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