171話 ページ35
貴「行けた?」
ミ「多分⋯」
貴「どさくさに紛れて二手にわかれる作戦成功!」
ミ「よくこんなので何とかなったよね⋯絶対バレてたと思う」
貴「それより花子くんの注意を引いてくれてるうちに私達は脱出する準備を整えなきゃ!」
ミ「頑張ってー」
貴「というわけで⋯筆ちゃん様!」
筆"!"
貴「月まで行く便利な道具出してください〜っ!!」
ミ「えぇーっつ!どういうこと!?無計画!?信じらんない」
貴「だって〜⋯うーん⋯!こういうのどうかな?」
シ「さっきより雲が厚くなってきましたね⋯間に合うといいんですけど」
光「がっ!」
花「⋯」
光「ゲホッ!」
花「もうそろそろ動けないんじゃない?少年。四番の力を借りてもこの程度⋯そんなんでAをどうやって助けてあげるって?甘いんだよ」
光「!!」
花「誰も彼も救いたい。諦めないってそういうトコ。結局いつも何とかしてるのって俺だよね。ちょっと黙っててくれる?」
フット月明かりがなくなりあたりは闇に包まれる
花「ほら、もう月も隠れる。時間切れだね⋯!?」
貴「今よミツバ君!!」
ミ「うん!」
その言葉を合図にミツバがリアカーの荷台にみんなを押し込む
貴「よし!みんな乗ったわね!全速前進!月へ向かってレッツゴー!」
シ「まさかリアカーで月へ?」
ミ「うん⋯なんで飛んでるんだろうね」
光「空飛ぶリアカー!!さすが先輩です!かっこいいですよ!」
貴「私はかぼちゃの馬車にしようっていったのよ!でも、イメージが⋯上手く伝わらなくて⋯」
しんどいこれ
いつも運動不足の私にとっては激しすぎる運動よこれ
光「代わりますか!?」
貴「大丈夫!漕がないと落ちちゃうから。後ちょっとで出口だし⋯」
クルット振り返ると2台とリアカーを繋いでいる連結部に立つ花子くん
貴「花子く⋯」
花「うっかりここまで来ちゃったけどこのまま月に行かせる訳には行かないかな」
キュルット音を立てて連結部のネジが回る
貴「ああっ!」
光「うぉぉ!」
貴「ダメ!やめて花子くん!」
やば
落ちる
光「先輩!掴まっ⋯」
貴「きゃぁぁぁ!」
ボヨンっ
貴「え、助かった?」
花「ここは⋯」
貴「雲の上!?」
花「さすが虚構の世界だな」
貴「⋯何がさすが虚構の世界だな⋯なの!花子くんのバカ!あのまま行けばみんなで月に着いたのに!
どうして邪魔するの!横暴!ワガママ!」
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癒秘松(プロフ) - 面白いです!頑張ってください! (2020年2月15日 21時) (レス) id: 362f189d15 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 続きが気になる! (2020年2月10日 1時) (レス) id: 12db53baf5 (このIDを非表示/違反報告)
むゆな - 続きが気になる!変更頑張ってください! (2020年2月2日 23時) (レス) id: 5be02e72aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きなこもち | 作成日時:2020年1月31日 19時