152話 ページ15
花「Aの命はあと1年ともたずに尽きる。それは決まった未来だけど、この虚構の世界なら定められた命の刻限を超えて生きることができるんだ」
貴「⋯」
えっ⋯
そうなの!?
こんばんは!実は起きてる藤崎Aです!
実を言うと公園から帰る途中で目は覚めてたりして
だけど帰り方を教えようとしてくれた筆ちゃんを折ったり、私を気絶させたり
花子くんの様子がなんだか変だったから
このまま気絶したフリで動向を探ろうと思ったの⋯だけど
やらない方が⋯良かったかもしれない
光「先輩が⋯死なずに済む⋯?」
貴「⋯」
?
えっ私⋯死ぬの!??
待って誰かちゃんと説明して
話をどんどん進めないで!
花「時期にこの世界は完成する。その時まで閉じ込めておかなくちゃ⋯」
貴「⋯」
え?
私閉じ込められるの?どこに!?
どうしよう
もう起きた方がいいかも
花「じゃあね。Aは俺が連れて行く」
お願い
せめてどこに連れていく気か言って⋯
花子くんのばかーー!!!
どこかに連れていかれた私はフワッとベットに降ろされる
ここどこなのかしら⋯
そっと目を開けてみたら
貴「⋯」
ろ、牢屋⋯
ガチャ
か、鍵閉められた!?
貴「ま、待って!花子くん!」
花「A⋯起きたんだ」
貴「花子くん⋯やっぱり花子くんだったんだ」
ガシャ
私が掴んだせいか檻が揺れる
貴「どういうこと?どうしてこんなことするの!?い、生きてるフリなんかして私をここに閉じ込めて。どうして」
花「それは⋯だってこっちの世界の方がいいじゃん!俺、なってみたかったんだよねーAと同級生!案外悪くないと思わない?」
貴「わ、私が⋯死んじゃうなんて嘘だよね⋯?花子くん」
花「⋯なんでそんなこと⋯」
貴「さっき⋯光くんと話してるのが聞こえて。私、1年もしないで死んじゃうって。そんなの嘘だよね花子くん。私⋯!」
花「そっか⋯聞いてたんだね。A」
貴「⋯そんな」
足から力が抜けてペタンっと座り込む
貴「死んじゃうって、そんなこと急に言われても困るよ⋯どうして⋯なんで一人で勝手にこんなことするの⋯」
ポタポタとわけも分からず涙がこぼれ落ちていく
貴「花子くんが何考えてるのか全然わかんないよ」
花「どうして」
すっと近ずけられる花子くんの手が怖くて震えてしまう
285人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
癒秘松(プロフ) - 面白いです!頑張ってください! (2020年2月15日 21時) (レス) id: 362f189d15 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 続きが気になる! (2020年2月10日 1時) (レス) id: 12db53baf5 (このIDを非表示/違反報告)
むゆな - 続きが気になる!変更頑張ってください! (2020年2月2日 23時) (レス) id: 5be02e72aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きなこもち | 作成日時:2020年1月31日 19時