先輩。 ページ7
「キヨ先輩かっこいい〜！」
「だよね〜！」
｢流石、サッカー部のエース！｣
｢Aもそう思うでしょ？｣
｢いや、私は…キヨ先輩は無理かな。｣
だって、あんなにしつこい奴いるかっていう話。
｢えぇ〜。なんでよー？｣
｢しつこい、ウザイ、無理。｣
｢Aって結構、好かれてるのに〜勿体ない。｣
｢好かれたくて好かれてるんじゃないの…｣
こっちの苦労をわかってくれ…
放課後。
今日は日直でちょうど日誌を書いていた。
｢こんなもんかな…｣
さて、職員室に行こう。
『ありがとうございました！！！』
サッカー部の終わりの挨拶が聞こえた。
キヨ先輩に遭遇するかもしれない。
｢急ご…！｣
早足で階段を駆け下り、職員室に届けた。
｢よし、帰ろう｣
そう言って玄関を出た。
｢お、Aじゃん。｣
嘘だ。こんな現実見たくない。
嫌な程に聞きなれた声の主は直ぐに目の前に現れた。
｢…なんですか？｣
｢今から帰るんだろ？一緒に帰ろうぜ。｣
｢嫌です。断固拒否します。｣
｢帰る方向一緒だし、な？｣
｢…分かりました。｣
仕方ない。
テストも近いんだし早く帰った方が得か。
｢…それでさ、佐々木がさ｣
止まらぬ口。つまらない話ではない。
絶えない話はどこから来ているのだろうか。
｢…フフッ、そんなこと本当なんですかー？｣
｢お、おう！｣
｢どうしたんですか？｣
｢Aが笑ったからちょっと驚いただけ｣
｢なっ…私をなんだと思ってるんですか…！｣
それと同時に冷たい感触。
｢あ、雨だ。｣
小雨ではなく、強くなっていくやつだ。
｢どっか行かねぇとやばいな…！｣
｢近くにバス停の小屋がありましたよね。｣
小屋に入った。
｢夕立…ですかね。｣
｢じゃあすぐ、止むかもな。……っ…｣
｢そうですね…なんです？｣
キヨ先輩がこっちから顔を背けた。
｢あ、いや…お前その格好は反則。｣
｢…は？｣
自分の服装を見直してみる。
…透けてる。
｢別に、ピンクのブラなんて見てねぇから安心しろ。｣
｢…思いっきり見たんですね。変態。｣
｢そんな姿見せるのは俺だけにしとけよ？｣
｢キヨ先輩にも見られたくないですけど。｣
｢もし俺じゃなかったらお前、襲われてたかも？｣
｢何言ってんですか。｣
｢俺も結構我慢してんのわかる？そんな姿見せられたらさ…？｣
｢…っ…やめてください…！｣
初めてキヨ先輩を意識した瞬間だった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 192人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ろんさん - すごくよかったです！！めっちゃキュンとしました！！一つリクエストよろしいでしょうか？キヨさんと(名前）がゲームで勝負していて、(名前）が負けてしまい、甘い罰ゲーム？をさせられる、みたいな話が見たいです！！( *´艸｀)これからも更新楽しみに待ってます！ (2019年5月12日 0時) (
レス) id: 6bebaca9e7 (このIDを非表示/違反報告)
冷蔵庫(プロフ) - たきな。さん» ありがとうございます！ (2019年3月24日 16時) (レス) id: 23407bcabd (このIDを非表示/違反報告)
たきな。(プロフ) - すごくよき！ (2019年3月21日 20時) (レス) id: bf22fc3c3d (このIDを非表示/違反報告)
冷蔵庫(プロフ) - あほのゆな。さん» ご感想ありがとうございます！(*´∀｀*)勉強も部活も頑張って下さい！！これからも良い作品のため精進します！ (2019年3月20日 19時) (レス) id: 5fcb64f184 (このIDを非表示/違反報告)
あほのゆな。 - 最高の作品でしかないです。毎日読み直して癒しにします！勉強頑張れます(泣)部活動も頑張ります！素敵な作品感謝です…(´-`).* (2019年3月20日 18時) (レス) id: ec9fb2ae0b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：冷蔵庫 | 作成日時：2019年3月15日 14時
