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一等星《はじめしゃちょー》るかさんリク ページ30

「星を見に行こう」

私から目を逸らす彼の顔をまだ覚えてる。
貰ったチケットを握りしめて、その言葉を思い出す。

あの日は確か、

「日曜日、10時に駅前で」

そう言って別れたっけ。
あのあと私はなんて言ったのか思い出せないけど、多分何かしら了承の言葉を返したのだろう。


今日は日曜日。
足早に行き交う人混みの中、私は、
昨夜悩みに悩んだ末決めたお気に入りの星柄のワンピースを身にまとい、時が過ぎるのを待つ。

もうすぐ約束の10時。
彼の姿はまだない。

本当に来るのか不安になったけど、あれは”一緒に行こう”という意味で間違いないだろう。
もう少し待つことにした。

(自惚れてなんかないよね)

私の心配性はなかなか治らない。

腕時計の秒針が10に重なるのとほぼ同時くらいに、

「Aちゃん」

背後から聞き慣れた声がした。

振り返れば、スラリと背の高い男の人がったていて、
それは確かに私のよく知ってる彼だった。

「行こうか」

”うん”声には出さずに頷くと、私の歩幅に合わせて歩き出す。

「…可愛いね」

人混みに紛れてそう聞こえた気がした。
急いで彼を見れば、照れたような横顔。

(自分で言っておいて照れるのね)

「やめてよ…」

(こっちまで照れるじゃない)

「結構本気だけど…」



(だからやめってってば。)


まだ彼と会って10分も経っていないのに、もう私の心臓は危険信号を出している。

_2→←照らして、《カンタ》niconoさんリク



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クロハ(プロフ) - ありがとうございます…最高です… (2017年8月7日 14時) (レス) id: 6a4238f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ - ありがとうございます(´;ω;`) (2017年8月4日 18時) (レス) id: 874f7f8e04 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - クロハさん» わかりましたー! (2017年8月4日 15時) (レス) id: b502a9e7b5 (このIDを非表示/違反報告)
クロハ(プロフ) - またまた失礼します(*´-`)エイジ君で甘めなのお願いできますか? (2017年8月4日 2時) (レス) id: 6a4238f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - 翡翠さん» 本当ですか!そういっていただけて嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします! (2017年8月1日 20時) (レス) id: 60b5c0e445 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瀬名 郁 | 作成日時:2017年4月7日 21時

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