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一枚上手《シルク》りんさんリク ページ27

通い慣れた道。
見慣れた建物。
聞き慣れたインターホン。

「いらっしゃい」


ふわり、後ろから腕を回されて、心臓が飛び上がる。
彼の温もりには、まだ慣れない。
抱きしめられることは嬉しいのに、なんだか恥ずかしくて、どうしたらいいかわからなくなってしまう。

「外暑かったっしょ」

「うん、もうカンカン照り」

部屋の中は、クーラーが効いていて涼しいはずなのに、
彼に触れられるだけで、私の体温はすぐに上がってしまう。
なんて単純なんだ。

「汗かいてるから汚いよ?」

「へーき」

彼の腕は、私の胸の前でガッチリホールドされていて放される様子はない。
ドクドクと脈打つ私の心臓。
彼に聞こえてしまいそうで怖い。

「暑くないの?」

「Aに触れてたい。お前の体温気持ちいんだよ」

「…っ」

(よくもまあそんなことを平気で…)

こっちは恥ずかしさに耐えるのに必死だっていうのに。

「A…」

「……」

「嫌?」

頭上から彼の不安そうな彼の声。
”そんなことない”と首を横に振れば、
”よかった”って安堵の息。

「じゃあチューしてもいい?」

「へ⁉」

予想外の質問に戸惑いを隠せない。

(キスだなんて、そんな…)

私の心臓が持つか心配だ。

慌てる私を見て、彼は楽しそうに笑う。

「ジョーダンだよ。」

にっ、といたずらな笑みを浮かべた君は、

”あ、プリンあるけど食う?”なんていつもの調子だ。

(私だけ踊らさせてバカみたい。)


「好き」

「ん?プリンが?」

「…そうプリンが」


”ほい”と私にプリンをさし出す君。





「俺も好きだよ」

「……っ‼」





(なんで君は、こんなにも私をドキドキさせるんだ‼)

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クロハ(プロフ) - ありがとうございます…最高です… (2017年8月7日 14時) (レス) id: 6a4238f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ - ありがとうございます(´;ω;`) (2017年8月4日 18時) (レス) id: 874f7f8e04 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - クロハさん» わかりましたー! (2017年8月4日 15時) (レス) id: b502a9e7b5 (このIDを非表示/違反報告)
クロハ(プロフ) - またまた失礼します(*´-`)エイジ君で甘めなのお願いできますか? (2017年8月4日 2時) (レス) id: 6a4238f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - 翡翠さん» 本当ですか!そういっていただけて嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします! (2017年8月1日 20時) (レス) id: 60b5c0e445 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瀬名 郁 | 作成日時:2017年4月7日 21時

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