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最終電車《リクヲ》 ページ25

シン、と静まり返った街を全速力で駆け抜ける。
深夜の空気に吐息が混ざる。
隣を走る君に”大丈夫?”と問いかければ、”うん”と少し息苦しそうな声。

なぜ僕たちがこんなに急いでいるかというと、
高校時代の友人であるAと奇跡的な再会を果たし、ノリで飲みに行き、
ついつい話し込んでしまい、終電ギリギリだからである。

終電まであと3分。
このまま行けばなんとか間に合いそうだ。

しばらくすると駅が見えて来て、
改札を通り、ホームまでの階段を駆け上がる。
もうホームに電車は着いていて、

「もうすこしだよ‼」

「うん…って、わあ!!」

大きな叫び声がしたと思えば、地面に倒れこむ君。

「A!!」

慌てて駆け寄れば、

「あ…」

電車の発車音。

「行っちゃった…」

立ち上がり、そう悲しそうに漏らすA。
風に舞う彼女の髪。

今はそれどころじゃないのに、あまりにも綺麗で、見惚れた。


「ごめんね…りっくん」

「そんな悲しい顔しないで。謝らなくてもいいよ。」

「ありがとう。りっくんは相変わらず優しいね」

昔と変わらない笑顔を僕に向ける。
なぜか僕の胸はうるさい。

(夜だから?お酒のせい?)


それとも…



「でも、これでまだりっくんと一緒にいられるね。
それってちょっとラッキー」

天使みたいな笑顔。
僕の心臓は爆発寸前。





期待してもいいですか…?

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クロハ(プロフ) - ありがとうございます…最高です… (2017年8月7日 14時) (レス) id: 6a4238f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ - ありがとうございます(´;ω;`) (2017年8月4日 18時) (レス) id: 874f7f8e04 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - クロハさん» わかりましたー! (2017年8月4日 15時) (レス) id: b502a9e7b5 (このIDを非表示/違反報告)
クロハ(プロフ) - またまた失礼します(*´-`)エイジ君で甘めなのお願いできますか? (2017年8月4日 2時) (レス) id: 6a4238f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - 翡翠さん» 本当ですか!そういっていただけて嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします! (2017年8月1日 20時) (レス) id: 60b5c0e445 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瀬名 郁 | 作成日時:2017年4月7日 21時

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