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あれから一週間ほど経ってから、
君から電話が来た。
内心ドキマギしながらも、
いつも通り平然を装って電話に出る。
「もしもし?」
「おー、郁。明日空いてへん?
この前、お前の誘い断ったから。」
こうやって、ちゃんと穴埋めしてくれるところも好き。
でも…
「ごめん、明日は無理やわ」
ここの所撮影続いてて、全然休めてないみたいだし、それに君はきっと、私なんかといるよりも他にやる事があるはず。
思えば思うほど、自分に自信がなくなる。
こんな私が、君の隣になんていていいんだろうか、と。
「そっか、じゃあいつ空いてる?」
「いつも…空いてない」
「え?」
電話越しに君の困惑した声が聞こえる。
(ああ、私はなんで君を困らせることしか出来ないの)
「いっくん、私なんかと一緒にいるより、他にやる事沢山あるんやろ?
私のことは、気にせんでええから」
「意味わからんわ」
いつもと違う、重たく低い声が響く。
(きっと、面倒臭いって思われた。嫌われた。)
「俺は、お前に会いたいから誘ってんねんけど」
「え?」
「何を勝手に勘違いしてるんか知らんけど、お前と一緒におって、嫌だなんて思ったことないし、むしろ一緒にいたい。
隣にいて欲しい。」
「何言って…」
「好きや言うてんの!」
私の言葉を遮る君の声。
「本気?」
「当たり前だわ!」
"お前は、どうなん…?"
恥ずかしそうに、小声でそうつけくわえられる。
そんなの、
答えは一つに決まってる。
__「私も好き」
present for you《そらちぃ》→←その瞳《いっくん》さくらんぼ!さんリク
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クロハ(プロフ) - ありがとうございます…最高です… (2017年8月7日 14時) (レス) id: 6a4238f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゴリラ - ありがとうございます(´;ω;`) (2017年8月4日 18時) (レス) id: 874f7f8e04 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - クロハさん» わかりましたー! (2017年8月4日 15時) (レス) id: b502a9e7b5 (このIDを非表示/違反報告)
クロハ(プロフ) - またまた失礼します(*´-`)エイジ君で甘めなのお願いできますか? (2017年8月4日 2時) (レス) id: 6a4238f2b9 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名(プロフ) - 翡翠さん» 本当ですか!そういっていただけて嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします! (2017年8月1日 20時) (レス) id: 60b5c0e445 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瀬名 郁 | 作成日時:2017年4月7日 21時