第1章:1話 ページ4
私の家は、サインの住宅街にある。
今日も外には掃除ロボットが俳諧し、掃除をする。植林ロボットや、店番ロボットも、インプットされたプログラムの通りに動いている。
動いていないのは、人間だけだった。
いや、動いていなのではない。
人間が、消えていたのだ。
朝、いつもなら母が「ご飯食べなさい」と、急かすように私を起こすはずだ。父は、テレビとにらめっこしながら朝ご飯を食べているはず。
外では、朝練でも行くのであろう学生が急ぎ足で学校に向かっているはず。
普通が一変して、怪奇になってしまった今日。
「いったい、何が起こったんだ……」
自室の窓から外を茫然と眺める。無理もないだろう。
未来都市という名前の街が
無音
なのだから。
自分の目が信じられなかった。
恐怖で体の底が震えるようだった。
芯から、静かに流れ出る恐怖。
幼い私には、十分すぎる恐怖だった。
「海夜……助けてっ」
震える声で何とか出したのが、この一声だった。
頭の中は、真っ白で。
頼れる存在、安心できる存在の人間で一番だったのが、海夜だったから。
でも、海夜が来てくれるのを、海夜がまだいるのを、信じていたのかもしれない。
‥
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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unlucky - はじめまして、かな?(←パクリ)めっちゃアバウトなルール説明にくすっときました(笑)更新がんばってください>< (2012年6月19日 17時) (レス) id: abf5b92f0b (このIDを非表示/違反報告)
コノハ(プロフ) - 初めまして!?w頑張りますー。コメThank You! (2012年6月10日 21時) (レス) id: 3befcbfa4f (このIDを非表示/違反報告)
ライア - はじめまして、かな?続き気になる・・・。頑張ってください。 (2012年6月9日 18時) (レス) id: dd906249eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コノハ | 作成日時:2012年5月22日 21時