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『あんなこと？』
「あ」
「もー…こーち余計なこと言うなよ」
どうやら、松村くんにとって
あまり人に言いたくないことに
こーちが触れてしまったらしい。
『あ、いいよ別に聞かないし』
興味もないし、という言葉は
ぐっと心にしまって私は開きっぱなしだった
パソコンに視線を移そうとすると
「中野って誰にでもそんなにドライなの？」
そんな質問が飛んできたから
彼の顔をもう一度見た。
『え、ドライかな』
"どう思う？"
とこーちに聞こうとしたが
机によりかかって
スマホをいじっていたこーちは
「わり、俺帰るわ」
多分だけど、同棲している彼女からの連絡で
慌てて帰っていった。
残されたのは私と松村くんだけ。
「一応さ言っておきたいんだけど」
『なに？』
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作者名：Runaaaaa
| 作成日時：2021年5月29日 23時
